パレタ・イベリコの生ハム原木を解体し終えてからの楽しみといえば、

ジップロックで保存してある生ハムの切れ端を気軽に使える事です。

少し大きめの脂のさしの入ったものは、薄く切ってグラスワインのおともに

硬めのブロック状はキューブ状にしてスピリットのおともに最高です

それでも、残ってしまう本当の切れ端は、前はまとめて出汁を取ったり煮込みになど使用していました。

ところが最近ではこの切れ端をみじん切りにしてコクや塩加減の調整などに使うと

いっそう便利な事に気づきました。

今回は普通のインスタントのクリーム・パスタのソースに、玉ねぎと生ハムのみじん切りを入れただけで

コクや食感などが数段アップする、いわいる「ちょい足しレシピ」です。

クリーム・パスタ生ハムの香り

材料

生ハム切れ端一皿（正確に測っていませんが20～30ｇ程度でしょうか）

乾燥パスタ100ｇ

玉ネギ小1/2個

牛乳1/2カップ（これも入れた生ハムと、パスタソースのとろみで調整します）

お好みで燻製粉パプリカと黒コショウ

茹でるための塩適量

飾り用水菜少々

作り方

生ハムと玉ねぎをみじん切りにします。

これをフライパンで軽く炒めます（オイルは今回使用していません）

そこに牛乳をインスタントのクリーム・パスタのソースを入れます。

3分ほど煮込むと塩見が生ハムから出てくるので、牛乳を足しながら味を調節します。

おなべにたっぷりの水と塩を一振り入れて沸かしたお湯で、スパゲッティを茹でます。

ソースと絡める時間が長めなのでかなりのアルデンテ（固め）で茹であげたらソースと絡めます。

ソースもパスタを入れて絡めると粘度がますので、最初は少しズープっぽくっても大丈夫です。

お皿に盛って、円形に水菜を飾り真ん中にフライパンに残った生ハムと玉ねぎをのせて

粉パプリカと黒コショウを振ったら出来上がりです。

お好みで粉チーズやタバスコとどうぞ。

感想

インスタントのパスタソースも近年かなり美味しくなってはいますが、やはり本物の

生ハムの香りにはかないません。何とも言えない旨みと塩見のほかにかすかな燻製臭が立ち上ります。

生ハムのみじん切りを短時間煮込んだことで、美味しいエキスがソースにすべて溶け込んでいます

スライスの美しい生ハムを煮込むと味はともかく、見た目はくしゃくしゃになってしまいますし、

薄すぎて味が全部出てしまいます（ですからレストランでは薄切りは上に載せていますよね）

そんなわけで手抜き料理とは言え、原木の乾燥切れ端部分が本当にこの料理法に適しているわけです。

切れ端部分も後300ｇ程度になりました。

これを最後の最後まで美味しく楽しんで、新しい原木生活を始めたいと考えています（笑）