アルマニャック |
フランスの南西部に位置するガスコーニュ地方、ジェール県、ランド県、ロット・エ・ガロンヌ県でつくられるブランデー。
白ブドウからつくられる蒸留酒で、原料となるブドウの主な品種には、ユニ・ブラン、フォル・ブランシュ、コロンバールなどがある。
フレンチブランデーとしては、コニャックと肩を並べる二大銘酒の一つとされている。
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アルマニャック=テナレズ |
フランス中央部に位置し、粘土石灰質の土壌をもつ、アルマニャック用原料ブドウの産地およびその蒸留酒。
ボディのあるアルマニャックが特徴的。
アルマニャック用原料ブドウの栽培面積40%を占める。
中央都市はコンドン。
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アロマタイズド・ワイン |
薬草、果物、甘味料、エッセンスなどをワインに添加し、それらがもつ独特の風味を加えたもの。
フレーヴァード・ワイン、香味付けワイン、混成ワインという別名がある。
食前酒に用いられるものが多く、カクテルの素材として使用されることもある。
イタリアのヴェルモット、スペインのサングリア、フランスのリレ、ギリシャのレッツィーナなどがこの種のワインとして知られている。
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アントル・ドゥ・メール |
フランスのボルドー地方、ガロンヌ川とドルドーニュ川の間に位置する地区。
軽快で親しみやすいワインが多いと言われる、A.O.C.アントル・ドゥ・メールとして生産することが可能なのは、辛口の白ワインのみ。
現状では、A.O.C.ボルドーの赤ワインの原料となる黒ブドウの栽培が多くなっている。
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ヴァン・ド・リケール |
フランスを代表するフォーティファイド・ワイン。
未発酵のブドウ果汁に強いアルコールを添加し、数年にわたって熟成させて造るリキュール・ワイン。
アルコールとしてコニャックを添加するピノー・デ・シャラントや、アルマニャックを添加するフロック・ド・ガスコーニュなどが有名。
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ヴァン・ドゥー・ナテュレル |
フランスを代表するフォーティファイド・ワイン。
ワイン発酵中に強いアルコールを添加することで発酵を止めるため、天然甘口ワインになる。
主に南フランス地中海沿岸のラングドック・ルーション地方で造られる。
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ヴィエイユ レゼルヴ |
熟成年数を基準に分類されたブランデーの階級。
6年を超えて熟成されたコニャック、5年以上熟成されたアルマニャック、4年以上熟成されたカルヴァドスを指す。
ヴィエイユ レゼルヴのほか、ブイ・オーとも呼ばれる。
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ヴィオニエ |
フランスのコート・デュ・ローヌ地方北部に位置するコンドリューで栽培される白ブドウ品種。
アプリコットや白桃などの華やかで豊かな芳香が特徴。
比較的栽培量の少ない品種であるが、近年南フランスやカリフォルニア、オーストラリアなどでも注目されており生産が増えている。
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ヴィティス・アムレンシス |
アジアを原産とし、寒さに強い。
朝鮮半島や中国東北地方、ロシアに自生し、別名、チョウセンヤマブドウ、あるいはマンシュウヤマブドウとも呼ばれる。
日本においては、十勝ワインの原料としても用いられる。
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ヴィティス・ヴィニフェラ |
ワインに用いられる主要種。
別名、ヨーロッパ・ブドウとも呼ばれる。
カスピ海付近のコーカサス地方が原産とされ、ヨーロッパに自生する唯一の種。
生食用のブドウに比べて糖度・酸度が共に高く、粒が小さいのが特徴。
乾燥した気候とアルカリ性の土壌を好み、フィロキセラの耐性がない。
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ヴィティス・ラブルスカ |
主に生食用に用いられる種。
別名、アメリカ・ブドウとも呼ばれる。
北アメリカを原産とし、湿潤な気候でよく育つ。
ヨーロッパ種よりも寒さに強い。
フォキシー・フレーヴァーといわれる独特の香りがあるため、高級ワインには向かないとされる。
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ヴィティス・リパリア |
北アメリカを原産とし、フィロキセラの耐性がある。
ヴィティス・ルペストリス、ヴィティス・ベルランディエリとともにヴィティス・ヴィニフェラの台木として用いられる。
湿潤な気候でよく育ち、酸性の土壌を好む。
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ウイルス病 |
約20種類のウイルスによってもたらされるブドウの病気。
よく知られているウイルス病として、ブドウ葉巻病とも呼ばれるリーフロール、フレック、コーキーバークなどがある。
ウイルスフリーのブドウ苗を用いたり、抗体のあるクローンを選抜したりして対処する。
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ヴィンテージ・アルマニャック |
一般的にブランデーは単一年でつくられることがないため、アルマニャック独自の表記になる。
ヴィンテージはブドウの収穫年を表す。
単一年度のアルマニャックを通常10年ほどピエス樽で熟成させた後に瓶詰めを行う。
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ヴォージュ |
ワインを熟成するための樽に使用される、北フランスのオークの産地。
フランスの北東部、アルザス地方とロレーヌ地方にまたがる地域で、ヴォージュ山脈の西側に位置する。
ワインに高いタンニンをもたらす。
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ヴォーヌ・ロマネ |
フランスのブルゴーニュ地方、コート・ドール県の南部に位置する村。
世界一高級な赤ワインを産出するロマネ・コンティやラ・ターシュ、リシュブールなどの特級畑がある村としても有名。
ブドウの栽培に理想的な気候と日照条件、粘土質と石灰質が絶妙に混ざり合った土壌のおかげで、力強さやエレガントさ、豊かな果実味など、すべてにおいて秀でたワインに仕上がる。
ワインの生産に非常に恵まれた環境を持つことから、「神に愛された村」とも呼ばれる。
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