「鶏を食べたい」でも「丸焼きはさすがに多過ぎる」という場合にぴったりなのがゲームヘン（コーニッシュヘン）。味は淡白ながら、鶏の旨みはしっかりありますし、量が多すぎないから他の料理も一緒に楽しめるし、二人で食べるちょっと凝ったディナーにはお勧めです。外国のレシピだと大体「一人一羽」なのでガッツリ食べるならそれも出来ますし。

今回は丸焼きにするかワインで蒸し煮にするか悩んだ挙句、丸焼きにしました。
まずはスタッフィング。
小さい鶏なのでスタッフィングもほんの少量しか入りません。1カップ強ぐらい。
タマネギ、ニンニク、セロリのみじん切りをバターでソテーして、柔らかくなったらマッシュルームと胡桃のみじん切りを加えます。火から下ろしてクルトンを20個ぐらい、全体に水分が行き渡るほどのチキンスープ、セージとタイムを各小匙半分、黒胡椒をササッと振ります。生ハム（コッパなど）の細切れを少々混ぜて全体をなじませます。
スタッフィングが冷めたら、鶏の内部に軽く塩・胡椒してスタッフィングを詰めます。爪楊枝とタコ糸で入り口をしっかり留めます。ここでニンニクを半カケ、腿と体の間に挟み、タコ糸で脚をまとめます。全体に塩・胡椒を強めに擦り込んで、溶かしバターを刷毛で満遍なく塗ります。
一方で生クリームを用意。
オーブンは180度。まずは胸側を焼いて15分。取り出して生クリームを刷毛で満遍なく塗ります。ひっくり返して背側を10分。再度生クリームでベイスティングします。もう一度ひっくり返して仕上げに胸側を10分。腿の一番厚い部分に串を通して、出てくるのが透明な汁ならOKです。
5分休ませてから食卓へ。

付け合せはジャガイモとニンジンのバターソテーがお勧め。
蒸しあげた（あるいはゆでた）ニンジンとジャガイモを、塩・白胡椒・バター、イタリアンパセリと熱い鍋の中で絡ませます。これは単品でも美味いです。