年末年始の疲れた胃腸に、ひたすら優しいおかゆです。
丸ごとのゲームヘンを煮込み、そのスープでもち米を炊きました。
脂の少ないゲームヘンのスープはさっぱりと淡白。でも丸鶏ならではのコクがあり、おかゆを炊くにぴったりです。
とろりとさせたかったのでもち米を使いましたが、さらりがお好みなら普通のお米で。

澄んだスープにするためには、浮いてきたアクと脂を丁寧に取り除かねばなりませんが、ゲームヘンだとすごく楽。
普通の鶏だといつまでも浮いてくる黄色みを帯びた脂が、ほんとにほとんど出ないんですよ。
今回は初めてだったので頻繁にお鍋の様子を見ましたが、次回からは、始めのうちに出るアクだけをすくったら、あとは放っておいて平気だと思うと更に楽。

我が家は人員がたったの2名と少ないので、もち米は4分の3合だけ使いました。
けれどそれだと、お米よりお肉のほうが多いおかゆに…。
ごく小さなひな鳥なのに、みっちりとお肉が詰まっていて見た目より食べでがあります。
お米は少なくとも1合以上あったほうがいいようでした。ですのでレシピの分量は1合で。でもたぶんもっと多いほうが

薬味はザーサイと長ネギと松の実。スープには中華スープの素とごま油を加え、気持ちは香港のブランチ。
おなかの中にも松の実、そしてにんにく。
食べるときには、まずはモモのみ外して白いおかゆと味わいます。それから胴部分をさばくと、姿を見せたにんにくがふんわりと香り立ち、またちょっと違う風味。ゲームヘンは柔らかく、お玉とお箸で簡単にさばけました。にんにくはとろとろになっているので、潰しておかゆに混ぜ込んでもおいしいです。


【材料】
・ゲームヘン　1羽
・もち米(普通のお米でも)　1合　　
・青梗菜　2株
・にんにく　3片
・松の実　少々
・長ネギ(煮るとき用/青い部分でも) 20センチ
・しょうが　2片　
・水　1600cc　
・酒　100cc
・中華スープの素　少々
・ゴマ油　少々
・塩　少々
[薬味]
・長ネギ⇒細く切り白髪ネギにする
・ザーサイ⇒みじん切り
・松の実


【作り方】
[1] もち米を2時間～1晩水に浸しておく。普通のお米なら1時間程度。
[2] 解凍したゲームヘンを水でよく洗い、うぶ毛が残っていれば取り、キッチンペーパーでおなかの中までよく拭く。松の実と皮を剥いたにんにくをおなかに詰める。
[3] 水1600ccを入れた鍋に、ゲームヘン、叩いたネギとしょうが、酒を入れ、アクを取りつつ1時間強煮る。
[4] ゲームヘンをボールなどに移す。ネギとしょうがを取り除いて、茶こしなどで漉した煮汁を注ぐ。(別の容器に移すのは、鍋肌についているアクを取り除くため)。そのまま冷まし、お肉にエキスを戻す。
[5] 土鍋に煮汁を1000cc弱注ぎ、中華スープの素を少量入れて薄めに調味。水を切ったお米を入れ、沸騰するまでは強火、それからごく弱火でお米が柔らかくなるまで(40分程度)炊く。もし水分が少なくなったら煮汁を足す。炊きあがったら15分ほど蒸らす。
[6] 青梗菜は、大きな葉はふたつ切り、小さな葉はそのままで塩茹でにする。
[7] おかゆを塩少々で調味。温めたゲームヘン(煮汁の残りと一緒に火にかけました)を土鍋の中央に入れ、まわりに青梗菜で囲む。
[8] 薬味を添えて供す。