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■トレベレス・生ハム 生ハム/エンブティード

冬場って生ハムが乾きやすいけど…

生ハムの輸入販売を行って、かれこれ10年近くになりますが、秋以降になりますと一般の方々からも次々と生ハムの注文が増えてきます。急に冷え込んできますと、我が社も生ハムの季節到来ということで、一気に出荷が増えていきます。

スペインに行きますと、40℃近い炎天下の軒下にも生ハムがぶら下がっていたり、カルフールなどの大型スーパーでも、真夏の時期でも、裸のままの生ハムがずら?っと、壁のように両サイドから十数メートルぐらい続いていて壮観です!が、やはりクリスマスシーズンになりますと、通常切り売りを購入していた一般のお客さんも骨付きの原木を購入したりと、一気に雰囲気が高まるのがこのシーズンですね。

日本の場合には、特に忘年会からクリスマス、そして年末年始とグルメ行事!目白押しですから、この時期に一般の方々も、自宅やお店で生ハムを食べる機会が多くなってきます。そして生ハムを開封しますと意外にわかることが、「日本の冬は乾燥しているな?」と言うことです。そしてそして我々販売者が体感しているというか、感じていることは、一般のお客様は生ハムを3ヶ月から6ヶ月で食べる方が多いのですが、中には1年もの間かけて食べられる方もいらっしゃいますが、不思議と「生ハムが乾燥していてそれを防ぐ手立てはないか?」とあまり聞かれないことです。

生ハム生活の手引き書にも色々書いてあるのですが、乾燥を防ぐというよりも、乾燥したハムをいかに美味しく食べるか?が書いてあります。意外と、プロの方々が乾燥を嫌うと言いますか、神経質になっておられると思います。でもこのことって当然ですよね?、お客さんに美味しく食べてもらいたいと思っているわけですからね。「生ハムを柔らかいうちに出すにはどうしたら良いのか?」 一番の解決策が「乾かないうちに出す!」ということにつきます。

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フビレスの生ハムを使っている、ムルシアのバルがありますが、1日に多いときで7本!、少ないときでも3本生ハムを使うといいます。開店は朝6時で、閉店は0時。生ハム1人前120g、1本で40人前ぐらい取れますから、日本式に生ハムをラーメンにたとえますと、1日120玉から280玉の麺を消化する繁盛店といったところでしょうか。

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ただこちらのバルは、生ハムを原木でも、シュゼットのようにうす?く、さっさっさっとスライスをして、花びらのように積み重ねていきます。それが何とも美しく美味しいんですが、このお店はこんなに1日に生ハムが出るのに、生ハムを使った他のメニューが数多くあったと思います。

で、お伝えしたかったことと言えば、生ハムを早く回転させて乾かないようにするには、生ハムの切り方も大切だけれども、生ハムとサラミの盛り合わせだけのメニューではなく、様々なアイディアメニューを作り、取り組んでこそ回転していくんだということです。                 

 (グルたむ)

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■トレベレス・生ハム

フビレスの生ハムを驚異的にカットするムルシアのバル

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これは生ハムのカットなんですが、普通のカットではありません。
薄く小さく手切りでカットしたものです。
ちょうど花びらをふわふわ〜っと盛りつけたような感じで、思わず手づかみでガッツリ食べたくなりますね。

この生ハムは、スペイン南部のムルシアにある、有名なバルのメニューです。
朝6時から夜は24時近くまでぶっとおし!でやっているこの店は、多いときは1日になんと6本ほどのフビレスの生ハムを消費するんだそうです!! スペインは広し!びっくりした!!。

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お店は朝の6時から23時30分ぐらい(僕が行ったときは24時頃まで)ぶっ通しで営業してます。

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オーナー兼、生ハムカット名人はこの方(カウンターの向こう側です)
お店の名前とオーナーの名前、現在忘れ中です、すみません。
数々のコンテストに出ていると言っていましたが、この名人のナイフ裁きにはびっくりします。
ナイフがえらい早い!、まるで、洋なしを削るようにスパスパ削っていきます(洋なしとしたのは柔らかいものを削るようなと言う意味です)

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厨房のスペースの関係上、なんと縦切りです。
縦切りのほうがやりやすいの?と聴いたところ、そんなことはない、とのこと。
動画でお見せできないのが残念ですが、普通の生ハムナイフが縦横無尽に動いて、下の皿にみるみるうちに花びらのように積み重なっていきます。
この生ハムをこの切り方でカットするから、余計に美味しいんですね。パクパクつまんでいるといくらでも入ってしまいます。

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そしてご覧の通り完成!
花びらの形の、ハモンデトレベレス赤ラベルのシュゼットが完成です。

オーナー曰く、「フビレス社の赤ラベルはもうずっと使っている、高いレベルで安定しているのがいいし、お店のお客さんもずっとこの生ハムのファンなんだ。」

スペインのムルシアに行くことはめったにないけど、次回行ったら、もちろん一人でこの一皿をガッツリ食べたい!と真から思います!!

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■トレベレス・生ハム

ハモンにうるさいグラナダでのフビレス社の評判その①

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グラナダの市内のチャルクテリア(生ハム専門店)。こちらのお店はフビレスの生ハムしか置かない。
それもそのはず?、フビレスの社長の娘がやっているチャルクテリア。

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チャルクテリアというよりちょっとしたグルメショップという感じで品揃え豊富。
もともとはレンタルビデオ専門店だったらしいけど、予約で生ハムを販売するうちに口コミで美味しいと評判が伝わって、レンタルビデオやさんに生ハムを吊る下げることに。。。
途中で意を決してチャルクテリアに改装したのが十数年前とのこと。気の良いオヤジはもうすっかり生ハム店主だった。

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店主(右)とフビレスの営業マネージャー(左)と。

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ハモンは2つの夏を経験するとすごく美味しくなるよー!、と言いながら生ハムの脂受けの、ククルチョスを見せてくれた。

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昨日取り替えたんだけど、もう今日は、すでにこれだけ脂がたまってるよ。
夏場この生ハムは汗をかきやすいんで(脂がとけることを言います)、少なめに店内に吊しているんだ。
じゃないと1ヶ月で数百グラム重量が減ってしまうからね−。。。なるほど、1本ごとの量り売りなので、結構切実ですね。

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店内の生ハムはほとんどがハモンセラーノ。もちろんハモン・デ・フビレス。
そして多かったのが20ヶ月熟成。製品が安定しているから、お客さんは十数年のお客さんもかなりいると言う。
しかし右から数本は、フビレス社のハモンデトレベレス(トレベレス協会認定の生ハム)。これが一番先になくなるよ。一番高いんだけどねー、とのこと。

一般家庭では1本を早い家庭で1ヶ月以内!で消費、普通でも2ヶ月で1本ぐらいだと言う。
朝は生ハムをカットしてフランスパンに挟んだボカディージョを家族全員で、昼もボカディージョとなれば消費は増えますね。 

店主にフビレスの生ハムの特徴は?と訪ねると、脂が美味く安定していてクレームが全くない!とのこと。

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フビレス社があるアルプハラ地方のワイン。酒精強化ワインのような感じ。イベリコ豚のセボの生ハムに良く合う。グイグイいけるから不思議。

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生ハムが全国を飛び回ってようやく一段落・恐るべし生ハム!

札幌・スペインワイン&フード商談会
昨日(7月11日)の札幌京王プラザホテルで行われた、スペインワイン&フード商談会の開展直後です。
生ハムは6月6日の東京を皮切りに、大阪、名古屋、福岡、そして昨日の札幌とおおよそ1ヶ月間、佐川さんの常温便で送っての展示会です。昨年は冷蔵便で送って展示会場で常温にて一晩保存をしてもらい、展示会終了後に冷蔵便にて送ってもらい会社の冷蔵庫に保存後、また翌週の展示会に冷蔵便で送って、展示会場のホテルで常温に一晩かけて戻して、、、のくりかえしだったわけです。
が、

今年は最初から最後までずっと常温で送って常温で戻しての繰り返しをしてみたわけです。

理由としては生ハムを常温に戻した後は、温度変化をあまりしたくなかったことと、
開催ホテルによっては「常温にて保存して下さい」と書いても、気を利かせて冷蔵で保存をされてしまったりの経緯があったためです。
冷蔵で保存された生ハムは開封直後に風味が出なく、展示会のお客さんをがっかりさせてしまうからです。
また冷蔵の生ハムの状態で開封してしまうと結露が付き生ハムの状態には良くありません。

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全国4カ所を宅配便の「常温便」で飛び回って札幌に到着した生ハム。これはハモンデトレベレス・レッドラベル20ヶ月熟成。

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こちらはカサルバのハモンセラーノ30ヶ月(以上)熟成。もちろん全国飛び回っての札幌到着です。
むしろ常温便で送った方が生ハムの状態が良いようです。

カサルバ・ベジョータ
こちらはカサルバのハモンイベリコベジョータ48ヶ月以上熟成。さすがにハモンセラーノよりも濃い色をしています。もちろんこのベジョータを含めて3本をまとめて一箱にいれて常温便にて全国をいったりきたりです。
展示会でその件を飲食店のお客さんに言うと、さすがにびっくりしますが冷蔵→常温を何回も繰り返すより、品質は、はるかに安定しています。
また直接自分で各展示会の開催前に生ハムの状態や試食を出来るのもメリット大です。全国を飛び回るさながら実験場のようです。

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スペインワイン&フード商談会・ホテルニューオータニで開催中です。

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スペインワイン&フード商談会・東京
2011/06/06の本日、展示会の始まりです♪きょうの東京を皮切りに大阪、名古屋、福岡、札幌 で展示会を開催予定です。

詳細はこちらへ

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FOODEX JAPAN(フーデックス・ジャパン)

FOODEX JAPAN 2011フーデックス2日間終了。

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フーデックスの2日目です。おかげさまで盛況です。今年は生ハムやチーズサラミなどの試食のアンケートを実施中で美味しい声!沢山頂いています、ありがとうございます。

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フーデックス開催中に弊社とエクスクルーシブ輸入のチーズ会社、アルバラシンチーズの金賞受賞を喜ぶ地元メディアの声が入ってきました!

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展示中のアルバラシン羊ミルクのチーズの写真ですが、新しく展示したマヌのジュレと合わせて楽しめることで、非常に関心が高かったようです。


マヌの新製品、「ジントニックのジュレ」が地元のジローナのテレビに取り上げられました。10分14秒から始まります。お話をしているのはマヌ製品のジローナのディストゥリビューターさんです。冷やしてならチーズやスモークサーモンと、温めてなら鴨肉とかと合いますよ、と話しているそう(カタラン語で)です。
地元でもカタルーニャでも話題のマヌのジュレ&ジャムはあと少しで販売予定です。

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FOODEX JAPAN(フーデックス・ジャパン)

3月1日から4日間、FOODEX JAPAN 2011に出展します!

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千葉県の幕張メッセ展示会場で、国内最大の食品見本市FOODEX JAPAN 2011が開催されます。日程は3月1日から4日までの4日間です。きょうは日曜日返上でブース作りに行ってきました!今年は生ハムのフェイスを多く取ってサラミ、サラミやチーズの試食も行います。展示品は下記です。是非ご来場下さい。

◆生ハムは2社の5種類!の原木

フランスのコックドール賞を受賞した三つ星レストラン御用達のカサルバ
スペイン最高峰の生ハムの一つ、ハモンデトレベレスのフビレス

◆サラミ類は
カサルバのチョリソー、サルチチョン、ソブラサーダ、サルタ

◆チーズは「ワールドチーズアワード2010」のセミハード部門でなんと金賞受賞!
羊のチーズ3種類・アルバラシン

◆スペインワインはリオハの世界的醸造家・ベンハミン・ロメオ
パーカーポイント連続100点のコンタドールを始め8種類の全ラインナップ

◆カタルーニャ・ジローナの高級ジャム&ジュレ
11種類の無添加のジャム&ジュレです。チーズにお肉に、お料理にデザートに
カタルーニャの高級レストランで人気急上昇です。

  

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展示会

きょうのスペインワイン&フード商談会の参考出品

生ハム・エプロン
先ずはこれ。生ハムエプロンです。よく生ハムをカットした際に切り口をラップでくるむ方法がありますが、1日ぐらいなら良いのですが、それ以上になりますとあまりお薦めできません。それはラップをかけた切り口が蒸れてしまい、それが原因でカビが発生してしまうからです。これを防ぐためには切り口を蒸れなくすることで、トーションなどの布をふわっとかけておく方法や、写真のように馬着ならずの生ハムエプロンをかけておくことで蒸れは防ぐことができます。この製品はハモンデトレベレスを作っているフビレス社のものです。洗濯をすることも出来ますのでちょっと便利です。

ソブラサーダ・イベリコベジョータ
写真はロモイベリコベジョータ・プレミアムです。数多くのロモの中から半分にカットして霜降りのところだけを選別して日本向けに取り寄せています。 しっとりとした食感とともに後ろ足系の生ハムにはない上品な味わいが特徴です。

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■ブルゴスの生ハムメーカー・カサルバ

今度はカサルバのすごいハモンセラーノも輸入中です。

カサルバ・ハモンセラーノ
ブルゴスの生ハムメーカー・カサルバ社も年々、日本の要望に応えるべく熟成期間を延ばしたすごいハモンセラーノを作っています。今回は写真のような36ヶ月熟成のものも現在輸入中で来週中にはどうにかご紹介できそうです。
カサルバ・ハモンセラーノ36ヶ月重油区政
生ハムの熟成庫では日本からのオーダーに合わせて通常の優れた生ハムの中から、更に選りすぐりをこのように常にわけて出荷を待っています。

カサルバ・ハモンセラーノ36ヶ月熟成
これが36ヶ月以上熟成されたカサルバ社の生ハム・ハモンセラーノです。とろとろって感じです。食感はあくまでしっとりと薄味でしかも味のある生ハムに仕上がっています。こだわりの原料豚肉の仕入れから塩漬け、乾燥熟成まで3年以上手塩にかけてやっと完成される、まさに芸術品です。

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カサルバの生ハムのカットスタイルは写真のように大判に何故かカットされます。口中にほおばることによって、まさに口の中が生ハムで一杯になり芳香が鼻に抜けます。しばらく経つと舌にからみつくような食感といつまでも口の中に入れているとあふれてくる味わいに、幸せさえ感じられます。

さて、弊社で扱っているハモンセラーノは「ハモンデトレベレスのフビレス社」と「カサルバ社」ですが、どちらが美味しいでしょうか?
実はどちらも美味しくハモンセラーノの最高峰かも知れません。その味わいはどちらも違っていてしかも最高レベルです。そしてイベリコ豚の生ハムと比べても遜色ないばかりか、イベリコ豚の生ハムとは味わいからして全く違っていてハモンイベリコベジョータよりも好きな人が沢山いるほどです。
と、書いていてまた食べたくなりました。
  

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■トレベレス・生ハム

ハモンデトレベレスのフビレス社からいろんな生ハムを輸入しました。

  ハモンデフビレス・レセルバ
先ずはこの写真の生ハム原木が「ハモンデフビレス・レセルバ」が新規入荷です。一口に言ってしまいますと、「ハモンデトレベレスになれそうでなれなかったけど、しっかりと脂がのっていて肉質が良い訳ありの生ハム」です。どこぞの有名な「辛そうで辛くない桃屋のラー油」のようなうたい文句ですが、実際には全くその通りでして、ハモンデトレベレス協会は生ハムのクオリティを高水準に維持するために重量規定などが細かく設定されています。その重量規定を極端な話10gでも満たさないとハモンデトレベレスを名乗れない生ハムになってしまいます。
そうは言いましても、重量が少しだけ少ないけど肉質は脂がのっていてしっかりしているいわゆる「レアな掘り出し物」が中にはあるわけでして、それを先月グラナダ県のフビレス村まで行って実際に吟味をしてきました。 そしてその場で購入をして出張の関係上、翌々日にはバルセロナに行かなければならないためにバルセロナでも生ハム原木を試食をしたのです。今回お試しでごく少数しか入荷しなかったため、販売はまだ数ヶ月先ですが展示会でも試食が出来るように検討中です。ちなみに熟成は最低16ヶ月以上ですがこのクラスは脂がしっかりとのっているために20ヶ月近く熟成がかかってます。

で次がこの右の生ハム原木です。写真ではわかりづらいかも知れませんが、、、
ハモンデトレベレス・ブラックラベル30ヶ月熟成
なんと重量は14kg以上!左の生ハムは上記の「ハモンデフビレス・レセルバ」で通常の生ハムがこのサイズですので、その大きさは想像できることと思います。ハムの厚みも違います。肉質はひたすらしっかりしていて上質であり、ハモンデトレベレスの最高傑作と言っても過言ではないと思います。(ただし脂は多いですが、、。)ご存じのかたもいらっしゃると思いますが、ハモンデトレベレスの生ハムの熟成期間は17ヶ月〜20ヶ月、20ヶ月〜23ヶ月、23ヶ月以上、と3段階になっておりまして、それぞれ17ヶ月からブルーラベル、レッドラベル、ブラックラベルとなっています。今回入荷したものはブラックラベルの30ヶ月程の熟成期間のものです。コレだけ大きいと熟成に要する時間も長くなると言うわけです。それだけ味わいの濃い生ハムと言えると思います。