ちょっと朝晩が冷え込むようになり、秋の気配を感じると鴨肉が恋しくなります。

大好きな香港街角グルメの焼鴨飯をちょっとアレンジして照り焼き丼風にしていただきました。

本場の焼鴨飯は広東ダックのぶつ切りにたれをかけたものがご飯に乗っていますが、こちらは食べやすい骨抜きの合鴨もも肉です。

合鴨の香港焼鴨飯風照り焼き丼

1. 青菜（青梗菜または小松菜）は塩とピーナツオイルを少々入れたお湯で湯がき、水気を切っておく。
2. 常温に戻した肉の表面に軽く塩を振ってから皮を下にしてフライパンに乗せ、弱火にかけて２０～３０分ぐらいじっくりと焼く。肉を側面からみて、８割方熱が通る状態になるまで返さない。そのころには皮の脂はほぼ落ちてきれいな焼き色がついているはず。
3. 肉を返したら、薄切りのニンニク３かけを入れ、一緒にじっくり火を通して香りを移していく。
4. ニンニクが薄く色づき、肉にも火が通ったら、甜醤油、紹興酒、醤油、黒酢少々を足して煮詰め、肉に絡ませながらじっくりと照りを出していく。　（甜醤油は、中華の５香スパイスと砂糖を醤油と煮詰めたもので、うちでは作り置きしています。ない場合は、砂糖と五香粉で代用します。）
5. ソースが煮詰まて良いトロ気がついてきたら火から下ろし、肉をカットしてご飯の上に乗せる。
6. 青菜をあしらい、ソースを軽くかけて供する。

感想：

鴨のもも肉はちょっと硬めなので煮込みに使うことが多いのですが、こちらの合鴨はそれほど硬くならずに焼いても行けます。じっくりと時間をかけて火入れすることで、さらに柔らかく食べやすくなる気がします。

焼いている最中から、おいしそうな鴨脂の香りが漂って食欲を刺激します。ニンニクと中華スパイスの香りが鴨によく合うと思います。すこし甘めのたれですが、隠し味程度に加えてある黒酢のおかげで重くならずにさっぱりといただけます。

付け合わせの青菜は口に入れるとふわりとピーナツの香りが漂います。これがまたお肉によく合います。

合鴨のうまみがしみ込んだたれのかかったご飯の味わいもまた非常に乙なもので、お肉を食べ終えてからじっくりとたれのご飯を頂きたいぐらいです。今回、たれを少々位詰めすぎたのであまり量が残らなかったのが残念でした。もし残っていたら、タレご飯だけをお替りしたかもしれません。

こちらの合鴨肉は、骨なしで二枚入りと非常に使いやすい構成で、お値段的にも胸肉と比べてお買い得です。普段使いのお肉としてはトップクラスのコストパフォーマンス＆食べ応えだと思います。

これからの季節にぜひ常備しておきたいものです。