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ヴィンテージについて 「ブドウの品質を左右しワインの品質を左右する」

ワインの原料となる葡萄を収穫した年のことをヴィンテージと呼びます。 収穫年の天候の良し悪しで葡萄の味が左右され、それによってワインの品質も変わってきます。 毎年、各国のワインに関連した組織やワインの専門誌などによって、ヴィンテージチャートが発表され、ワインの品質を推測する一つの指標となっています。

良い天候に恵まれた年は「あたり年」や「グレートヴィンテージ」と呼ばれ、葡萄がよく熟すため、糖度が高く濃厚な味のワインができます。
その反対に天候に恵まれなかった年は「はずれ年」や「バッドヴィンテージ」と呼ばれ、酸味が強く軽めの味わいのワインになります。

あたり年のワインは、長い期間熟成させることによって味わいの向上が期待できますが、はずれ年のワインは、長い期間寝かせたとしても味わいの向上は期待できません。

良いヴィンテージのワインは、一般的に熟成するまで時間がかかるため、初めのうちはバランスに欠けるところもありますが、時間が経つにつれて味わいが深まっていきます。

逆に、悪いヴィンテージのワインは、時間の経過がプラスに作用されず、時間が経てば経つほど劣化してしまうので、手に入れたら早めに飲む必要があります。

ワインを選んだり、ワインの飲み頃やタイプを推測するとき、ヴィンテージは一つの目安になります。

このように、ヴィンテージはワインの味や品質を知るうえで欠かせない要素になりますが、ヴィンテージは産地によって異なるという点に注意しなければなりません。 たとえば、フランスのボルドー地方とブルゴーニュ地方とでは、ヴィンテージの良し悪しが異なります。 ボルドー地方であたり年だったとしても、ブルゴーニュ地方でははずれ年だという場合があるので、ヴィンテージは産地ごとに考えなければならないのです。

あたり年、はずれ年というのは、あくまで葡萄の出来の評価であり、はずれ年の葡萄を原料としたワインであっても、つくり手の腕次第でカバーできることもあります。 逆に、あたり年の葡萄を原料にしたとしても、いいかげんなつくり方をしてしまえば良質のワインはできません。

ワインの味には、葡萄を栽培し醸造する、つくり手の感性や個性が顕著に現れます。
つくり手は、葡萄の品種やその年の出来具合などにより、醸造法を微妙に調節しながらワインをつくります。
そのため、均一の味のワインを大量生産することはできず、出来不出来があることがワインならではの面白さになっているといえます。

ヴィンテージやつくり手によってワインの品質に差があるというものの、現在のワイン業界では科学技術の導入や醸造技術の進歩により、葡萄の出来不出来の差をカバーし、安定した品質のワインがつくれるようになりました。
しかし、ワインは完璧なものだけが素晴らしいわけではありません。
ワインは不完全なものだからこそ、人々を惹きつけて止まないのです。

 

 

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