ワインと料理を一緒に飲食した場合、ワインと料理の相性がぴったり合って、相乗効果でおいしく感じられる組み合わせをマリアージュといいます。
マリアージュという言葉は、もともとはフランス語で男女の結婚を表す言葉で、ワインと料理の相性の良い関係を夫婦の関係になぞらえて呼んだのが始まりです。
ワインは、ワイン単体で味わうだけでも非常に魅力的な飲み物ですが、一緒に食べ合わせた料理との相性がぴったり合ったときには、ワインの魅力がさらに倍増します。
ワインは料理のおいしさを引き立て、料理はワインの味わいを際立たせます。
ワインは本来、ワイン単体だけで飲まれることは非常に少ない飲み物で、必ずと言っていいほど、何かしらの料理に合わせて一緒に楽しみます。
他のお酒がさまざまな料理と幅広く相性が合うのと違って、ワインは味わいが濃厚で繊細なものであることから、料理との相性次第ではいかなる高級ワインでもおいしさが半減してしまったり、反対に手ごろな値段のワインであっても高級ワイン並みにおいしさが倍増したりすることがあります。
ワインに関する多くの書籍において、ワインに合う料理についての解説がされています。
また、ソムリエはワインを選ぶだけではなく、ワインと料理をセットでコーディネートしなければなりません。 ワインと料理は組み合わせて考えられることがほとんどで、それほどワインと料理の相性が大切だと言えます。
飲むワインの種類やタイプが決定したら、そのワインと最も相性の良い料理を探すのがマリアージュの楽しみ方です。 一般的に肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワイン、あるいはあっさり味であれば白ワイン、こってり味であれば赤ワインなどと基本的なマリアージュが確立されていますが、マリアージュはそれぞれの好みや特徴によっても変わるものです。 マリアージュに本当の正解はないので、いろいろなワインをいろいろな料理と一緒に楽しみながら、自分だけのマリアージュを見つけてみてはいかがでしょうか。
マリアージュは、ワインと料理の相性だけに限ったことではなく、季節や気候などといった環境的な相性や、ワインを飲むときの精神状態やシチュエーションなどといったメンタル的な相性も考える必要があります。
マリアージュを考えるときには、ワインを飲むときの季節や気分なども考慮してワインを選ぶようにすると、より一層ワインの世界が楽しめるようになるのではないでしょうか。
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