先輩や後輩が集まる音楽家の楽しい新年会に、スペイン時代の大先輩の希望で子豚の丸焼きを

食べることになりました。スペインではコチニージョと言ってお祝いや結婚式などで良く食べられる

縁起のよい豪華な食べ物ですが、仕込みから焼くまで（寒いのと、ご近所の事を考えて

今回は最初から４/１にしてオーブンで二回に分けて、しっかり焼き上げました）うまくいくか？

かなり心配でしたが、結果は大成功！

○コチニージョ（スペイン子豚）のセゴビア風

材料：９人～１０人で食べましたが、お土産を持って帰ったメンバーを入れると12人分以上はありました。

コチニージョ１匹（今回は4.27ｋｇの物を使用）

ジャガイモ中と大で9個

塩コショウ、オリーブ油、ニンニクすりおろし（チューブ）すべて適量

これだけです！

作り方

パーティの二日前に無事到着、氷水解凍を経て約三時間前から、4/1に解体して

（体の部位を触って分解しやすいところを探しながら行いました。

ちなみに顔はみんなの前に出すまでは分解せずに肩の一部にそのままつけておき焼きました）

塩コショウとニンニクすりおろし（チューブ）オリーブ油を手で良くも見込み、マリネにしました。

これでオーブンを予熱にして２００度で二段重ねにして1：30分ずつ焼きました。

焼く前の工程で後大事なのは耳は焦げやすいので、アルミホイルで包む事。

本当は外で一度皮を丸焼きにすると皮目が縮まないというので、行いたかったのですが

逆にカットしてオーブンでも焼けることも試してみたかったのでそのまま焼きました。

でも、外側の皮も特に留めたりはしなかったのに、ほとんど縮みませんでした！

後は、焼いている間にジャガイモを硬めにゆでておきました。

結果は写真を見て下さい！

これを車で大先輩のお宅に運んで、大きいまま皆で記念撮影、それからカットして電子レンジで中を

温めてから、皮目を鉄板でカリカリに仕上げて鉄板のままサーブしました。

カットの時のコツは、オーブンから出して移動で２時間以上たっていて冷めていたところを、

マッサージ師のように触っていきます（笑）

たとえば足の骨の関節を見つけたら、そこを持ってやさしく曲げると皮の下で関節が分離する場所が

分かりますので、ここを手術のように皮目を切り骨が分離しそうなところをカットしていくと、

力もいらずにすっと切れます。もも肉は一本はそのまま一人で、もう一本は骨を抜きながら解体しました

（力技で断ち切れそうもなかったので）

問題は胴体でおなか側からあばらに沿って（いわいるスペアリブですね）２本か３本まとめて

骨の間から背骨に向かってナイフを入れていき、最後に背骨を出刃包丁でドン！と切ると

美しい骨付きリブロースの出来上がりです。

最後に残った頭は覚悟を決めて真っ二つに力技で切りました。

今回は写真を撮った後に離れた台所でこの分解作業をして、切りやすそうなところから

切った部位を少し電子レンジにかけて、茹でたジャガイモをざく切りしたものと鉄板に並べて

（正確にはクレープ用の平たいフライパン）弱火で蓋をして少し蒸らして、熱々になったら皮目を下にして

超強火でカリッカリに仕上げました。そして熱々の鉄板のまま鍋敷き敷いて食卓へ。

みんなでワイワイしながら好きな部位を食しました。切りやすいところから始めてこのフライパンで

３回目はすべて耳やしっぽ、そして頭でしたが、皆おいいしい事が分かっていたのか興味津々で

珍しい部位もしゃぶりつき、見事に骨だけになりました。

ソースはたっぷりオーブンの下に残ったグレイビーソースと別の日に作ったバルサミコを煮詰めたものを

アクセントに皆さんかけていました。

感想

今回はもう１０人の当日のそのままの意見を列記しておきます。

いかに好評でしたか分かりやすいかと思います。

「なにこれ！美味しい食べたことないぐらい柔らかい」

「皮目のパリパリが最高！皮だけをパンに挟んで北京ダック風にし～よう♪」

「ジューシーでびっくり、ワインに合うし、毎年この会やりましょうよ！」

「あ～２５年前にスペインのセゴビアのローマ水道橋の下のカンディドっていう

レストランで食べた味だ、懐かしい！」

「足が小さくてかわいいのに、ちゃんと美味しい豚足の味がする」

「顔見た時は少しかわいそうな気がしたけど、中の脳みそは白子の味で珍味！」

「お～ロースの下に細いサインペンぐらいの直径のヒレ肉発見！」

「やっぱり生ハムの後ろ脚部分のマサがうまいね！」

「これ家族に持って帰りたい！だってそうそう食べられないから」

「豚肉の概念が変わった、この人数ならコスパも最高！」

「次いつやろうか？」

この調子では、毎年開催になるでしょう。

ありがとうございました、思い切って買ってみて良かったです！