クリスマスに半分使ったラムの鞍下肉。あと半分をどうしよっかな…と考えていたところ、お客様をすることに。こりゃあちょうどいいやと、何種類かの料理のうちのひと皿にすることにしました。
女性ばかりの集まりだったので、さっぱり系の味にしたほうが受けがいいでしょう。
さらにみなさん、中国料理をはじめ、エスニック系にも抵抗がないので、ライムで酸味をつけたところにナンプラーで風味を加えたソースをベースに、前回ラムのTボーンに添えたら美味しくて、相変わらずベランダで大繁殖中のセルフィーユに大活躍してもらうしてもらうことにいたしました。
【材料】
鞍下肉 300gくらい
セルフィーユ とにかくたくさん
ライム汁 1/2個分
ナンプラー、白だし、ワインビネガー、グレープシードオイル 各適量
松の実 適量
【つくり方】
1 鞍下肉は切らずに長いまま塩コショウする。
2 厚手のフライパンに油を熱し、鞍下肉をソテーする。ロゼくらいの焼き加減に。焼き上がったらアルミホイルなどでくるみ休ませる。
3 セルフィーユは葉先をちぎって、ライム汁、ナンプラー、白だし、ワインビネガー、グレープシードオイル、松の実のローストと合わせる。
4 肉をそぎ切りにし、ソースをたっぷりとかける。
画像だとただただ緑!ですが、下にお肉が隠れてます。
それほど、セルフィーユをたっぷり使うのがミソ。香菜でももちろんイケると思うし、今回のお客様はみんな香菜大歓迎のメンツだったのですが、なにぶんベランダの茂みの処分を少しでも手伝っていただきたいと、あえてセルフィーユを使った次第です。
(お客様料理なのに…いいのか?)
案の定、鞍下肉にはライム、ナンプラーといった、ちょいとベトナム風のテイストがとても良く似合いました。脂のない赤身のお肉なので、ちょうどベトナム風カルパッチョという感じかな。
セルフィーユもかえって正解だったのかもしれません。これが香菜だったら、クセの少ない鞍下肉から、完全に香りを奪ってしまったと思います(というのは後付けの理由ですが)。ほど良い香りで、みなさん山盛りにしたセルフィーユのソースをたっぷりお肉に乗せて召し上がっておられました。
鞍下肉は羊特有のクセが本当に少なく、しかし上品な香りとなって残っているので、羊が苦手な人を羊好きにするきっかけには最適の部位だと思います。
今回のお客様はみなさんラムはもちろん、においの強いマトンも大歓迎よ~というつわものばかりでしたが、鞍下肉の柔らかな肉質と上品な味に、「ご馳走にはこういう羊もいいよねー」と大喜びでした。
(私は心の中で「いや…ご馳走というか…セルフィーユ片づけてくれてありがとう」とつぶやいておりました)
さてあれから3週間。ほとんど殲滅したと思われたセルフィーユは順調に下葉をのばし、繁殖の勢いはとどまることを知りません…。
はぁ、今度は豚肉に使ってみるかなあ(ためいき)。