ラムのフレンチラックをフライパンでローストにしました。
	
	実は最初に、ニンニクとローズマリーで一晩マリネしたものをローストし、肉汁やワインなどで濃い目のソースを作っていただいてみました。
	
	しかし、あまりのクセのなさに、これはマリネも濃い目のソースも要らないのではないかと思い、シンプルに塩だけで焼いて、レンズ豆のソースと合わせてみた方を紹介します。
	
	まずはレンズ豆のソースから。
	
	皮つきのレンズ豆を水洗いして、10分ほど水につけておき、ザルにあけます。
	
	ニンニクを潰してみじん切りにしたものをオリーブオイルで加熱します。
	香りが出たらタマネギとニンジンのみじん切りを加えて炒めます。
	しんなりしたら、レンズ豆と一緒に水に入れ、固形ブイヨンを入れて煮込みます。
	レンズ豆100gあたり、タマネギ1/2個、ニンジン1/3本くらいにしてみましたが、この辺の分量はお好みで。
	
	途中、レンズ豆が水を吸って水分がなくなったら水を足します。
	30分ほど煮て、レンズ豆が十分に柔らかくなったら、ニンニクとショウガのすりおろしを加え、隠し味にウスターソースをたらします。
	塩コショウで調味して、水分が煮詰まってきたらソースの出来上がり。
	
	解凍したラムはしばらく常温に置き、1人前(骨2本分)ずつ切り分けます。
	肉の全面によく塩を振って、揉みこみます。
	
	このラムラックは整形が済んでいるので、余計な下処理が要らなくて助かりました。
	赤身側の肉と骨の境目あたりに、ざっくりと隠し包丁を入れます。
	
	フライパンにオリーブオイルを敷き、弱火で全面を少しずつ焼いていきます。
	赤身側は内側に反っていて熱が当たらないので、スプーンで脂をすくってアロゼします。
	先ほど隠し包丁を入れた部分にもスプーンで脂を注ぎ込むようにして、肉の内部にも熱を通します。
	
	こうして4~5分ほどじっくりと火を通したら一旦火から外し、フライパンに蓋をして5分ほど置きます。
	
	これを3回ほど繰り返して内部まで火が通ると、最初グニャグニャしていた肉の感触に弾力が出てきます。
	計30分ほどかかりますが、これで焼き上がりです。
	
	2本の骨の真ん中に包丁を入れて切り分けると、うまい具合にミディアムになっていました。
	
	レンズ豆のソースをたっぷりと皿に敷き、付け合せのジャガイモと一緒にラムを盛り付け、イタリアンパセリとタイムの葉を添えて完成です。
	
	ふつう羊肉は、焼いているときから強い匂いが出るものですが、このラムはまったく気になりません。
	肉はとても柔らかく、食物繊維たっぷりのレンズ豆ソースとの相性も良かったです。
	塩を振って焼いただけなのに、とても美味しくいただきました。
	おすすめです。