生ハム乗せの目玉焼きは家族全員の好物ですが、家族の中に白身の半熟が苦手で

しかも黄身は生に近い方が良いという希望に答えてみることに。

白身だけを角がたつまでホイップして（完全にメレンゲ状態）から焼いて、

黄身は後乗せの生状態。ここに千切りのイベリコ豚のベジョータの生ハムを刻んで乗せました。

イベリコハムの巣ごもり目玉焼き

材料

イベリコ生ハム1/2皿（手切りで4～5切れ）

卵一個

飾り用イタリアンパセリ

スペイン製・燻製粉パプリカ

オリーブオイル大さじ2

作り方

白身以外は普通の目玉焼きとさほど変わりません。

まずは生ハムを切って常温にしたら、千切りにします。

卵を黄身と白身を分けて、白身をボールにあけたら泡だて器で角が立つまで完全にメレンゲ化させます。

次に弱火のフライパンにオリーブオイルを敷いたら、すぐにメレンゲを入れてスプーンで

綺麗に形を形成して、後から黄身を入れる穴を真ん中に作ります。

次に生ハムの脂が溶け出すように黄身の穴の周りに放射線状に生ハムの千切りを並べます。

これで弱火で蓋をして2分ほど焼きます。

メレンゲの上が固まり、下に焦げ目がついたらお皿にそっと開けて

真ん中の穴に取っておいた生の黄身を流し込みます。

お好みで燻製の粉パプリカを振って、イタリアンパセリを乗せて出来上がりです。

感想

家族の希望を聞いているうちに、実に面白い料理になりました。

端のメレンゲを焼いた部分を切って、流れ出した黄身を付けて食べると、

う～ん！美味しいです。メレンゲの上がフワフワしてシフォンケーキのようで、

下の焦げ目が少しパリッとしていて二種類の食感です。

咀嚼すると黄身の甘みにイベリコハムの塩見と旨みが後から来て、塩も振らなくて正解です。

なによりイベリコ生ハムの様に、上質の脂が少しの熱で溶けだす時は、

何にその脂を吸わせるかが料理のポイントになりますが、この料理法はふわふわの卵の白身に

その脂が溶けだして効果抜群です。

材料は生ハム以外普通の目玉焼きですが、見た目と言い食感と言い、実にユニークな目玉焼きになりました。

お客様に出しても良いような、立派な一品ですね。

それにしてもベジョータの溶けて染み込んだ味の美味しかった事！