コンタドールcontadorをわかりやすくしてくれるワイングラス
コンタドールの上得意様、赤坂のF様から、コンタドールに最も合うと思われるワイングラスを見つけたと御連絡をいただき、そのグラスでコンタドールを飲む機会を設けていただいた。
どんなグラスが待っているのかと心躍らせながら伺うと、底が円錐形の、縦に長い、腹部に膨らみのないワイングラス。自分からすると、高級店のテーブルにのっているところを雑誌で何度か見たことがあるが、実際に見るのは、3度目くらい。そして、使うどころか触れることすら初めてというワイングラス。他のワイングラスとどんな違いがでるのか、興味深々。
香りは、収穫時のブドウを想わせる、果実のアロマをストレートに力強く感じたが。口の中では、酸、甘味、タンニン、アルコールとワインの要素それぞれをしっかりとわかりやすく感じられるが、味わいのバランスは全く崩れていない。円錐形の底に近づけば近づくほど、味わいが良い。
Fさんは、ほぐれる感じとおっしゃられていたが、体感してなるほどと思った。
強烈に結びついている味と味との塊のバランスは保たれたままに、ひとつひとつの要素が感じやすくなっている。時系変化はあまり感じられなかったが、香りも味も、よりストレートに感じ、細かい味わいまでわかりやすい。そして、香りと味わいが直結する。このワイングラスは、「かたさ」をほぐし、最初からわかりやすくしてくれるワイングラスだった。
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