種類やタイプの異なるワインを2本以上飲もうとする場合、先にどれから飲もうか迷うことがあるかもしれません。
それぞれのワインの特徴や魅力を存分に味わいながら飲むためには、ワインの種類やタイプによって飲む順番を考える必要があります。
人間の味覚は、強い味や濃い味を口にするとそれに慣れてしまい、軽い味や薄い味を感じ取る力が弱まってしまうため、基本的には軽いタイプのワインから重いタイプのワインの順番で飲むのが良いとされています。 この順番が逆になり、重いタイプのワインを先に飲んでしまうと、後から飲んだ軽いタイプのワインがより軽い味わいにしか感じられず、そのワイン独特の味わいが分からなくなってしまいます。
ワインの年代に関しては、若いワインを先に、古いワインを後から飲むようにします。
若いワインはフレッシュな味わいが魅力なので、その風味を十分に味わった後に熟成の進んだ濃い味の古いワインを飲んだほうが、若いワインなりの魅力を感じることができます。
また、手ごろな値段のワインは一般的に味わいがシンプルなものが多いので、味わいが複雑で上質なワインの後に飲んでしまうと、物足りなく感じてしまいます。
それから、甘口タイプのワインと辛口タイプのワインがある場合、シャープですっきりとした味わいの辛口タイプのワインを先に、糖度の高い甘口タイプのワインを後から飲むようにします。 甘口タイプのワインの後に辛口タイプのワインを飲んでしまうと、辛さを余計に強く感じてしまうため、辛口タイプのワイン独特のふくよかな風味を感じ取りにくくなってしまいます。
さらに、赤ワインか白ワインかで考えると、一般的に赤ワインは白ワインよりも味わいが濃厚なものが多いので、白ワインを先に、赤ワインを後から飲むようにします。 赤ワインの後に白ワインを飲んでしまうと、赤ワインの重さが口に残ってしまい、白ワイン独特のフルーティさを十分に感じ取りにくくなってしまいます。
複数のワインがあって種類を替えるときは、グラスも新しいものに替えるか、もしくはグラスを洗ってからワインを注ぐように気をつけたいものです。
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