カバCAVAって何?
CAVAという名前は日本でもだいぶ浸透してきましたが、CAVAとはどういうものなのか?ということをしっかりとわかっていらっしゃる方は、残念ながらまだ多くはないようですので、少し説明させていただきます。
CAVAは、スペインの原産呼称地D.O.CAVA指定地域で、ドラディショナル方式にて造られたスパークリングワインです。スペインで造られたスパークリングワイン全てが
CAVAではありません。
トラディショナル方式とは、1度出来上がったワインを瓶内に詰め、2度目の醗酵(瓶内二次醗酵)をさせ、その後、数か月間そのまま瓶内熟成をさせ、醗酵中に発生した炭酸ガスをそのまま瓶内に閉じ込める方式です。フランスのシャンパーニュと同じ製法です。
瓶内で醗酵をさせていますので、瓶内には酵母の死骸である澱が溜まりますが、製品化の際にこの澱を取り除きます。この作業を澱抜きと言い、この澱抜きまでの期間が瓶内熟成の期間となります。CAVAを名乗るには、最低9ヶ月の瓶内熟成が義務付けられています。この熟成期間が15ヶ月以上のものがReserva、30ヶ月以上のもののみGran
Reservaと呼ばれます。
その昔は、現在CAVAと呼ばれているワインもシャンパンと呼ばれていたのですが、1935年にフランスのワイン法が制定され、シャンパーニュ地方産のものしかシャンパンと呼べなくなりました。そこで誕生したのがこの
CAVAという名前です。CAVAの95%を生産するカタルーニャ地方の言語、カタルーニャ語で、瓶内二次発酵や瓶内熟成をさせるカーヴを表す語、CAVAがそのまま名称となりました。
ですが、CAVAの原産呼称認定地域はカタルーニャ州とその近隣だけではありません。通常、呼称地域は一続きの地域なのですが、CAVAの生産地域は、点在しています。先述の通り、最大の産地はカタルーニャ州で、その中心はペネデス地方です。中でもサン・サドゥルニ・ダ・ノヤでは、
85%近くが生産されています。近隣のバレンシア州、アラゴン州のサラゴサ県、銘醸地リオハ州、バスク州のアラバ県、弊社取扱いのカサルバの位置するカスティーリャ・イ・レオン州のブルゴス県、ポルトガルとの国境に面す、イベリコ豚の生息地エストレマドゥーラ州のバダホス県まで。
各地でそれぞれ特徴はあるようですが、弊社取扱いのカバ、ベガ・メディエンは、バレンシア州のカバらしい特徴を備えています。それは、ベースのブドウがマカベオ種であることにより、白い花の感じが強くボディがしっかりしているところです。
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