ホワイトアスパラ薪焼きとリオハ白ワイン、ケ・ボニート・カカレアバの相性
2015年、ベンハミン来日の際に彼のオールドヴィンテージのワインを飲む会がありました。
ワインはマシソ2008、プレディカドール・ブランコ2007、ケ・ボニート・カカレアバ2010、カルメン・グランレセルバ2007、ラ・ビーニャ・デ・
アンドレス・ロメオ2006、そしてコンタドール2001、2012というたまらないラインナップです。どのワインも、現行ヴィンテージが持つ、エレガントさに熟成感が加わった素晴らしいワインで、同じ銘柄の若いワインの将来も、より楽しみに感じさせるものでした。
料理とのマリアージュはどれも格別なものでしたが、その中でも特に印象に残ったのは、ホワイトアスパラガスの薪焼きとケ・ボニート・カカレアバ2010との相性でした。
シェフによりますと、薪焼きにしたホワイトアスパラガスは茹でた物よりも味と香ばしい香りが凝縮し、余韻に程よい苦みが残るそうです。 ケ・ボニート・カカレアバは熟成がかった味わいとナッティな香ばしさと柔らかな甘みがあり、アスパラガスの苦みと香ばしさに非常に良く合いました。参加者の方々からも、あまりの美味しさに集中してワインと食事を楽しむ方、隣の方と美味しさを共有しながら食べる方と様々な反応を見せながら、このマリアージュを楽しんでいました。
●Contadorコンタドール飲み比べ
いよいよContadorコンタドール2001と最新ヴィンテージ2012の飲み比べです。
色はどちらも凝縮度があり艶のあるガーネット色ですが、2001は澱で、そのせいか少し明るい色調になっていました。
香りは、どちらも最初に感じたのは、熟した赤と黒の果実のしっかりとしたアロマです。そこにハーブ、香辛料、バルサミコなどが加わり、複雑ながら心地良いエレガントな香りです。強いて言いますと、2012は果実の力強さが際立ち、2001は、よりエレガントさが際立っていて、赤い果実をより感じました。また瓶熟成からくる独特の香りがあり、良質なブルゴーニュワインのような印象を受けました。
口への入りはどちらもスムーズで柔らかで滑らかな舌触りで、まず果実の素晴らしい味わいが充満します。味わいの核の部分は一緒なのですが、2012よりも2001
の方が、味わいを構成している要素がわかりやすく感じられ、繊細さとエレガントさ、赤い果実をより感じました。2001年からは、清涼感やパワー、漲る生命力に衰えは感じず、まだまだ上っていくワインだと感じました。
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