ドイツのフランクフルトで開催される歴史と権威のあるハムソーセージのコンテストIFFAは、百数十年の歴史を誇る「ハムソーセージのオリンピック」と呼ばれており3年に1度開催され、食肉加工職人の目標となるコンテストです。写真は今年2019年5月7日開催のIFFAコンテストのもようです。
コンテストはヨーロッパでも最大級の食肉と食肉機械の見本市IFFAフランクフルト会場で行われ、世界中の業界関係者が訪れ、コンテストにも世界中から食肉加工品が応募されます。
食肉加工品の「味」はもちろんのこと《香り》《食感》《断面の見た目》《密度》《外見》など、様々な審査項目が百数十項目あり、すべて満点をとった製品のみ金賞という非常に厳しいコンテストです。 本年は豚コレラの影響で日本から製品を持ちだすことが不可能であるため、2019年8月末に食肉マイスターたち審査員がドイツから来日し8月27からの三日間、IFFAと同様の国際基準で審査をしました。このコンテストにおきましてグルメソムリエの職人たちが作ったソーセージ、ベーコンのうち14商品が金メダル、1商品が銀メダル、2商品が銅メダルを受賞しました!
IFFA2019の日本での表彰式が11月25日東京品川のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、弊社から松永(専務取締役)と一木(食肉加工品担当)の2名で出席、IFFA食肉マイスター審査員の方より大変名誉な賞として、特別賞(ソーセージ関係で金賞を5つ以上獲得することが出来た会社に対しての賞)を受賞させて頂きました。弊社がこの道の門を叩いて十数年間に渡り、ハムソーセージの礎や技術指導にご尽力下さった恩師の方々にこの場をお借りして御礼申し上げます。
IFFA2019食肉加工品コンテスト会場は一般公開された大きなブースとなっているが、3年に一度の開催はお祭り的な要素はなく、審査員の表情は真剣さながらであり協会の老いぼれた重鎮たちだけが審査するのではなく、コックコートやユニフォームに袖を等した現役マイスターであろう審査員も見受けられ、IFFAコンテストが食肉加工のコンテストにおいて名誉のあるコンテストであることが理解出来る。
審査員のマイスターに審査の心得を聞くことが出来た。
製品の見栄え、香り、脂の散り方、生地の固さ、ハリ、ナイフをいれての断面図、口の中での歯ごたえ、口の中での香り、舌触り、飲み込んだ後の鼻から抜ける戻り香。 一つ一つの瞬間に神経を研ぎ澄ましワインのテイスティングと同じような感覚で審査をしている。と審査員は言っていたのが印象的だった。
グルメミートワールド@一木