赤身と脂肪のバランスが良い肩ロース。切り落としだととてもお値打ちに手に入ります。今回、うちで取れた冬瓜を沢山消費したくて、お肉を挟んで蒸しあげました。
冬瓜のイベリコ豚挟み蒸し
-
冬瓜は皮をむいてから1㎝弱ぐらいの厚さに中心から外に向かって放射状に切り、長方形にする。これに、端を数ミリ残して切れ目を入れる。(開くと本のようになる形にする)
-
ザーサイ(四川搾菜)1個は軽めに塩抜きをし、半分に割ってから薄切りにして半月型にする。
-
イベリコ豚切り落としを広げ、その上に搾菜一切れを載せ、半分に折る。
-
これを、冬瓜に挟み込んでいき、皿に並べる。
-
軽く紹興酒を振り、強火で20~30分蒸し、好みの仕上げで火を止める。
-
冬瓜がまだ少し白色が残っている状態で火から下ろすと歯ごたえを楽しめる。
-
完全に透明になってから上げると、まったりとした食感になる。
感想:
蒸し上がりにはイベリコ豚から出た脂とスープがキラキラと輝いてとてもきれいでした。薄切り肉をほんの少し挟み込んだだけなのに、イベリコ豚だけあってさすがの存在感です。ものすごくコクがありますが、冬瓜自体はあっさりとしているのでとてもおいしく、さっぱりといただけます。サーザイが適度な塩分と酸味を与え、良い仕事をしています。イベリコ豚独特の香味が鼻に抜けると同時に紹興酒のキャラメルに似た香りもふわりと後を追い、芳醇な感じに仕上がっています。
結局2回蒸したのですが、2度目にはほんの少しガラスープをお湯で溶いたものを加えてから蒸してみました。こちらはちょっと長めに蒸したので、冬瓜は透明になり、まったりとしてより味が染み込んでいます。どちらもおいしかったのですが、こちらよりも最初のシンプルな方が私の好みには合いました。 残ったスープはほんの少し塩を足して、小松菜と麺を絡めて食べましたが、これもとてもおいしかったです。少量でもすごく味が濃くて、満足感がありました。
普段は塊肉を買うことが多いのですが、薄切り肉を常備しておくとちょっとした機会にいろいろ使えて便利ですね。薄切りでもしっかり存在感があって、食べ応えのあるお肉でした。