※スペインはテルエル・アルバラシン村のチーズ試食からのワンショット。
3種類のチーズは全て「羊ミルクのチーズ」。
右から、左にかけて熟成が長くなっていて、左の飴色の断面にチーズはなんと36ヶ月熟成!!のドンマヌエル(売り切れですみません、、、)
これはこのアルバラシンの突然変異とも言うべきチーズで、実は「熟成冷蔵庫に忘れてしまった遺物的チーズ」
この後、現地で試食をしたわけだけれども、試食感としては「パルミジャーノチーズを思いっきり濃くしたような感じ」。
そして、次がこのチーズの凄いところだけども、
一般に熟成をかけることは酸化をしていくことになるんだけど、チーズや生ハムで体験していることに
酸化したところが、
「酸化=苦みを帯びて舌先がしびれるような感覚」
になることがほとんどで、スペインでも有名なマンチェゴチーズのほとんどが
熟成が長いとそのような味わいがでてくるのに、このチーズ「ドンマヌエル」はほとんど無い!
それが36ヶ月でも無い。
現地での試食の結果、それに驚いて、急遽、日本への輸入が決まった次第。
しかしながらこの36ヶ月ドンマヌエルは完全スポット品でもうすでに無くなってしまった。。。
代わりに正規品の15ヶ月熟成のドンマヌエルがあるけれど、、、。
下記のように訳ありで展示会に出してなかったところを
メルマガで紹介したところ、先週入荷したチーズが欠品になりつつあり、
〇〇〇取りが〇〇〇になってしまった。。。
下記、会員様のメルマガから抜粋です♪
羊ミルクチーズの無冠の帝王! ドンマニュエル15ヶ月熟成
3月の4〜7日に幕張にて国内最大級の食の展示会
FOODEX2014が開催され、例年のごとくグルメミートワールドも
出展させて頂きました。
飲食店関係様や食に携わる業務用の方限定の展示会です。
1年に1度のこの展示会はスタッフ全員とても楽しみにしております。
私達の取扱っている商品の良さを解ってもらう事はもちろんですが
何といっても、お客様の生の声が聞けるしコミュニケーションが
とれるからです。
そこでいろんなご質問を頂く事があります。
いくつかご紹介させていただきます。
アルバラシンチーズの羊ミルクチーズの試食をされたお客様から、
こんなご質問を頂きました。
「羊ミルクチーズ・ドンマニュエル15ヵ月熟成って
こんなに美味しいし一番高級なのになぜ賞がとれないのですか?」
そうなのです!
熟成の浅い青ラベル(アスル)や金ラベル(ゴールド)、
赤ワイン風味(アルヴィーノ)、ローズマリー風味など
他の羊ミルクチーズたちは、
World Cheese Awarldsの賞を多数獲得しています。
では、ドンンマニュエルはなぜ無冠なの?
不思議に思いますよね?
実は実は。。。
コンクールにエントリーしていないからなのです(^^)
でも、なぜなぜなぜ??
素材も良く、丁寧に作り熟成期間も長く、
味もまろやかで、ミルクのコクも深く
一度食べたら忘れられないような美味しさなのに!?
なぜエントリーしないのでしょう?
この答えを知るために、まず生産者のアルバラシン社から見てみましょう。
元々は家畜の飼料メーカーだったアルバラシン社。
飼料にこだわり羊舎のまわりには天然の飼料を育てながら
高品質のミルクを生産し、いつからかチーズを作るようになりました。
特徴の一つにチーズのミルクは全て自社ミルクだけしか使わない、という
拘りがあります。
http://www.gourmet-world.co.jp/shopping/?page=staticpage&static=300
チーズの原料には自社だけの美味しい納得したミルクだけしか使ってないんです。
そしてその恐ろしいほどの拘りの為に
1日で生産できるチーズは小さな釜一つ分だけです。
http://www.gourmet-world.co.jp/shopping/?page=staticpage&static=400
ここで本題に戻りますが、
以前、国際チーズコンクールで、金ラベル(ゴールド)チーズが金賞受賞しました。
そのため、スペイン国内で金賞受賞したチーズへの関心が高まり
金ラベルチーズはおろか他のチーズの製造が間に合わなくなるという
事態になってしまった事があります。
他のチーズの生産を半分以下にして対応しましたが、
ドンマニュエルは一番の長期熟成のチーズですので、
仕上がるまでに日数がかかる為、一番数が足らなくなってしまいました。
当たり前といえば当たり前なのですが、15ヵ月熟成が経過しないと
出来上がらないチーズですから生産効率はすごく悪いのです。
そしてそれは小さな会社の為に、経営上の数字に大きく響くようです。
もし、タダでさえ人気のあるドンマニュエルが
何か賞を取ってしまったとしたら。。。
仕上がりまで一番長い時間を要する(アスルやアルビーノに比べて5倍!)
わけですから、生産効率が極端に低下してしまいます。
アルバラシン社としても過去の金賞受賞経験で懲りているために、
ドンマニュエルだけは知る人ぞ知る、美味しいチーズとして
そ〜っとしておくことにしたようです。
ですからドンマニュエルチーズは「無冠の帝王」と言うべき
チーズなのです。
お待たせいたしました!入荷しました!
「羊ミルクチーズの無冠の帝王ドンマニュエル15ヶ月熟成」
http://www.gourmet-world.co.jp/shopping/?page=product&prod=2609&cate=300