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生ハムが乾きやすい場合に

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生ハムが乾きやすい場合に、ナイフの峯で脂のところを削って(写真のように)

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こちらの写真のように、生ハムの乾きやすいところにバターのように塗っていきます。
こうすることでこの面の乾きは遅くなることと思います。

ただ、弊社も生ハムの販売をしていて思うことは、堅い部分を好むお客様もいる!ということです。
現に堅い部位をは何処ですか?と聞いて購入する方もいますし、展示会などでは堅いところが美味しい!
と言っている方もいます。
実際僕などは、蒸留酒には柔らかい生ハムより、むしろ、堅く乾いた生ハムのほうが好きです。

柔らかいビーフジャーキー下さいとは、余り言わないし、好みの方は少ないと思います。

生ハムは柔らかくシットリとしているというイメージがあるからこそ、柔らかい生ハム食べたい、、、。
という潜在意識があるのかも知れません。
もともと生ハムは生肉を乾燥熟成をしていくので、乾いているというイメージをもってもらうことも必要かも知れませんね。

それと、お客さんからの問いに、上の写真の側面の黄土色のようなねばねばしたものは何ですか?との質問がたまにあります。
当然と言えば当然の問いですが、これはマンテカ脂といいまして、熟成途中の生ハムの乾きを防止するために豚のラードが塗ってあります。
イタリアなどではラードに米の粉などを混ぜてもっと厚くぬっているようです。酸化しているので黄色みがかった黄土色になってしまっていますが、カットする際にはそこをそぎ落としてカットしていきます。裏面の脂なども黄色になっているところは酸化していますので、落としてカットしていきますね。
一度、都内のバルにいった際に、黄色の脂はそのままでカットして出してきましたが、食べるとやはり美味しくなかったです。
良く、カットする前に綺麗にしたら?と聞かれますが、白色できれいになった脂も酸化してしまいますので、カットする際にカットする分(その日1日分とか)の酸化した黄色くなった脂をそぎ落とすことがいいんだと思います。

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チョリソーイベリコベジョータのサルタを美味しくするコツ?

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写真は同じチョリソーイベリコベジョータ・サルタです。同じ製品なんですが、違いが一つだけあります。
右のサルタは、輸入した物をカットしただけのもの。

左のサルタは弊社で実験的に、すくなくとも8ヶ月以上熟成した物。
熟成といっても、パックされているものを去年の7月から2月まで常温で置いておいて
その後1ヶ月ほど開封し会社に吊しておいた状態のものです。

ちょっとしたいつもの実験をしたところ、いろいろとわかりました。

1)先ず味わいが濃くなっている!

2)色も濃くなっている

3)歯ごたえが多少出てきている

4)検査にだしたところ、もちろん他の雑菌(サルモネラ、大腸菌、リステリア)は前と同じく無し、
しかも一般性細菌数が減少しています。

過去に、スペインのサラゴサでも美味しいロモの生ハムを食べたことがあります。
美味しいものって奥が深くて、しかも楽しいですね。

8ヶ月は大げさにしても、2,3ヶ月吊しておくことで味わいが深くなると思います。

 

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リオハの白ワイン、エスタシオンはちょっと凝ってます。

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ベンハミンの「ラ・テルセラ・エスタシオン」。え?リオハで白?と思いますが、いえいえ、だまされたと思って飲んでみてください。ボディしっかりで肉にも生ハムにもよく合う、そして、フルーティ。

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キャップシール(左)の上にも、コルク(右)の上にもワイン名が入ってます。

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キャップシールをはがしてみますと、コルクの横にもこのとおりワイン名が見えて、ちょっとオシャレです。
このワインの底は普通のワインより澱が貯まってますが、それがこのワインの味わいの秘訣です。必要以上に澱を綺麗に取り除くことによって肝心の味わいを薄くすることは一切していない、作り手(ベンハミン・ロメオ)の明確な意志のあらわれ。

このワイン実は、スペインでも販売してません。サンビセンテ・デ・ラ・ソンシエラにあるベンハミンのバルでしか飲めない、とんでもなくレベルの高いハウスワインです♪

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ちなみにこのスペイン製のワインオープナーはてに良く馴染んで使いやすい。

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カサルバのパンセタで肉じゃが風煮込み

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カサルバのパンセタ(イベリコ豚ベジョータのバラ肉を塩漬け後、乾燥熟成したもの)を少し厚切りにして、馬鈴薯、蓮根そしてくわいと一緒に醤油で煮込んだ、まさしく肉じゃが風のメニュー。
ここの(赤坂の1日ひと組限定のフレンチレストラン)シェフはカサルバのパンセタの様々なメニューを良く作ってくれるな〜。パンセタの風味と脂のコクがたまらない美味さです。
それにしてもこのパンセタって、様々な料理に応用出来るので、ほんとびっくりです。これだけ脂が多いので敬遠されるとおもいきや、脂の質が高くコクと香りがあるので様々な料理に応用が利くらしいです。そう言えば、サンセバスティアンのマルティン・ベラサテギさんに合ったとき、今はカサルバのパンセタを12時間煮込んだメニューを作っているんだ、、、と言っていたのを思い出しました。アケラーレ(やはり三つ星)のスビハナ氏のアミューズにもこのパンセタを使ったメニューもありました。

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れんこんも、パンセタの出汁が浸透していて美味しいです。

 

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カサルバのパンセタを使ったパンを出しているマルティン・ベラサテギの二つ星レストラン

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3月27日のバルセロナのアリメンタリアの展示会の後の食事は、久々のミシュラン二つ星!
サンセバスティアンのミシュランの三つ星レストランのオーナーシェフ、マルティン・ベラサテギがやっているバルセロナのミシュラン二つ星レストラン、LASARTEサラルテに行ってきました。ここはカサルバのパンセタを使ったパンを出していると言うことで興味津々。

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出てきた!。ブリオッシュタイプのふわふわパンの中に角切りのような存在感があるパンセタが入っている。

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分解してみるとほら、この通りゴロゴロと入ってる。食べてみるとパンセタの脂の甘い香りがしてきて、フワッとしたパンの中にパンセタの存在感がひとしお。これだけでワインがどんどんいけてしまうほど。ワインはやはりベンハミン・ロメオ!
ソムリエさんにベンハミンのワインは何がありますか?と訪ねると、、、
ベンハミン・ロメオのワインは実に良いですね。我が店では、トップキュベのコンタドールの他に、ラ・ビーニャ・アンドレス・ロメオ、ラ・クエバ・デル・コンタドール、プレディカドール、ケ・ボニート・カカレアバなどあります、、、、。」
さすが、ベンハミン。。。
更にしつこく、ビンテージを訪ね、あまり当たり年でない2006年のラ・クエバ・デル・コンタドールをオーダーしてみました。

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ということで、ベンハミン・ロメオのラクエバ・デル・コンタドール2006を頼みました。ちなみに抜栓は少しでもワインが開くようにコースの始めにして頂きました。
しっかりしたボディは6年ほど経って、なお複雑味を増していて、品の良い樽の香りの余韻が続きます。

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赤ワインに最高の相性のピジョン。コースは20時30分に始まり24時過ぎに終わりました。。。
お疲れ様でした。。。