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未分類 美味しい話

スペイン・セビージャ注目のレストラン! 新鮮シーフード料理と生ハムカットは圧巻!『Jaylu(ハイル)』

1967年、創業者JavierとLuisの名を併せた造語名でオープンした、家族経営レストラン。カウンター奥にテーブル席がある小ぢんまりした店内ですが、お薦めはカウンター席。

毎朝、オーナーが80km離れたウエルバの市場まで買い出しに行き、新鮮な魚介類が並ぶ傍らで、カマレロが生ハム原木を手際よくカットし、お皿に並べる様はYoutubeにもアップされるほど、まさにアート。

Jaylu1

スペインはエビの種類が豊富ですが、ぜひ試していただきたいのが『Carabinero (カラビネロ)』クルマエビの一種。プリプリの身に冷えた白ワインがよく合います。

Jaylu3

アンダルシアの郷土料理をJaylu風にアレンジしたタパスなどの一品料理も、前衛的過ぎず、バランスの取れた、飽きのこない日本人好みの味わい。ガイドブックにもあまり掲載されない隠れ家的レストランです。  

 (Mayumi)

Jaylu(ハイル)
Calle Lopez de Gomara,
19, 41010 Sevilla, Spain
+34 954341525

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■メモ帳 未分類

『肉の冷凍解凍で』一考

 これからの時期、作り置きをしておいて小出しできるようにするために、少量パックにしての冷凍保存って便利ですよね。クリスマスから年末年始と、めまぐるしく変わる日付に合わせてメニューの対応をしていますと、なおさら冷凍解凍が頻繁に起こってきます。

今回はそのお話しです。まず仕込みなどで肉を柔らかく煮たものを冷凍かける場合は、煮ることによって繊維を崩していますので、冷凍によるストレスが少ない形態になりますが、生肉の冷凍などの場合は肉の細胞繊維に含まれる水分が豊富に存在しますので、繊維をなるべく壊さないことで、保水率を保った冷凍をかけることが必要になってきます。

そのためには、最大表結晶生成帯という温度帯(0℃〜6℃)を早く通過することが必要です。いわゆる細胞繊維の中に含まれる水分が、氷ることで結晶化するわけですが、ゆっくりと氷りますとこの氷の結晶が大きくなり、肉の細胞繊維を破壊してしまいます。そして解凍時に肉汁や旨味成分などをともないドリップとして出てしまうのです。

冷凍をかける場合は、きっちりとラップやジップロックなどの袋に入れ、アルミの板など熱伝導の良い物の上に置いたり、冷風が通りやすくすると良いと思います。

※真空パックなどは肉がしっかり密封されますので冷凍でも解凍でも一番有効な方法だと思います。

次に解凍です。意外と知られていないのですが、解凍の場合も最大表結晶生成帯を早く通過するということが重要です。冷蔵庫でゆっくり解凍、、云々という方法がありますが、一晩くらいでしたら良いのですが、2,3日になりますと、解凍中に細胞繊維の中の氷の結晶が大きくなり、細胞繊維を破壊し、解凍後のドリップが増えてパサつきやすい肉になってしまいます。

では解凍の方法はどういう方法が良いのでしょうか? 熱伝導の優れた方法を使うのがコツです。ステーキなどの薄い物は、熱伝導の優れたアルミ板での解凍など効果的ですが、ブロック肉などは氷水での解凍が熱伝導が良く、全体的に熱交換が活発になり、冷蔵庫内の解凍より効果的です。そして解凍した肉は直ぐに使わないで、一晩ぐらい冷蔵庫に入れて、肉の細胞繊維をしっかりさせてからの調理が基本です。

 (グルたむ)

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■イベリコ豚 未分類 生ハム・料理レシピ 生ハム/エンブティード

書籍のご案内 『イベリコ豚を買いに』   野地 秩嘉:著

 

作家である野地さんが、イベリコ豚を輸入して本格的なハムを作って販売するまでを、素人目線で面白おかしく感慨深く描いたノンフィクションです。

登場人物は数少ないので比較的軽い感じで読まれても、あっちこっちわからなくならずに、この本の醍醐味を感じることができるのではないでしょうか。

食肉業界の関係者やシェフなどが登場し、それぞれの立場にたった主義主張や考え方なども垣間見ることができる本です。

弊社も少し登場しておりますが、あらためて思い出しますといろんな意味で長い道のりでした。ちなみに今もこのハムは販売中です。

750_iberico

(グルたむ)

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スペインワイン リオハ・ワイン/スペインワイン 未分類

エミレーツ航空のファーストクラスに Contador2009(スペインワイン)が選ばれる

2014年度機内食満足度ランキング第5位のエミレーツ航空が昨年末、機内ドリンクサービスの向上に5億ドルの投資をすると発表しました。

最高のブドウ畑からできた世界11か国60以上の優れたワイン、シャンパン、ポートワインを味わうことができるそうで、今回その中に、ベンハミン・ロメオのトップキュベ『 Contador2009』が選ばれました!!!

エミレーツは、「レストランでドリンクを頼むように機内でワインを選んでいただき、そして機内食とのマリアージュを楽しんでいただくのが目的です」と話しています。

これだけ高額の投資をするかどうかは別にしても、いいワインがどこにいても飲め、そして料理とのマリアージュを楽しむというコンセプトには共感できますし、その優れたワインの1本にベンハミンワインが選ばれるというのはとても名誉なことであり、納得もできます!

ならば次のフライトはエミレーツでと言いたいですが、今のところ Contadorがサーブされるのはスペイン⇔ドバイ間のファーストクラスのみ。いつかは空の上で Contadorで乾杯!というのも素敵ですね。

↑エミレーツ航空のワイン検索ページ。ドバイ発→バルセロナ着といれると、、ワインリストがでてきて、その中に、、

↑コンタドール2009が登場です!

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ベンハミン・ロメオのワインが飲めるバル!その1大阪・福島  『BANDA』さん

今日は、大阪・福島の人気バル「BANDA」(バンダ)さんをご紹介!
関西、大阪グルメ本などのメディアに必ず紹介される引っ張りだこの人気店で、週末などは県外などの遠方から噂を聞きつけわざわざ来店される方も多いほど。つねに活気あふれる人気のバルで、ベンハミンワインとお薦め料理のマリアージュを教えていただきました! 

スペインから届いた樽熟に使われたフレンチオーク樽が目印! ボトルを手に山下店長


「お客様から一押しのお薦めワインと聞かれればこれで決まりです!」

15時~19時までのハッピーアワーは、一部を除きドリング類オール300円、ハウスワインのボトルが1000円!
この破格なお値段にお客様の注文は後を絶たず、グラスやボトルを抱えたスタッフがつねに店内を忙しく動き回っています。「料理も飲み物も安くておいしい!」というのが一番よく聞くお客様からのお店評価です。スペインに行かれたことのある方なら感じる、ちょっと懐かしい雰囲気がここにはあり、また行かれたことのない方には、現地の雰囲気を擬似体験できる活気ある場所です。 

たまたま隣に座った見知らぬお客さん同士で会話がスタート!というアットホームな雰囲気もお店の満足度の1つとなっています。

「お客様から一押しのお薦めワインと聞かれればこれしかないです!」とプレディカドールティントボトルを持ちながら笑顔で答えてくれた気さくな山下店長。

今年(2014年)初めてスペインを訪問し、現地のバルでプレディカドールのボトルを発見したときはテンションもマックスに上がり、迷わずこのワインを注文。バルのオーナーにも「おっ!、いいワイン知ってるな」と一目置かれたとか。

サラダ、魚料理、肉料理、なんにでも合わせられる守備範囲の広いワインということで、店長のお薦めでプレディカドールを飲まれたお客様からも「こんなおいしいテンプラニージョ飲んだことない!」「重すぎず飲みやすい」と大好評だそうです。

「期間限定!自家製鹿ハム入り欲張り盛り合わせとプレディカドールのマリアージュ」

来店したお客様が必ずといっていいほど注文されるのが“欲張り盛り合わせ 980円”。
スペイン産生ハム、自家製ベーコン、サラミ、フォアグラとレバーのパテなどを盛り合わせた名前通り欲張りなメニューです。そして今回、自家製鹿ハムを加えた期間限定欲張り盛り合わせマリアージュセットを用意していただけることになりました。

この盛り合わせに山下店長お薦めのプレディカドール赤グラス1杯をつけて1,315円!(いいね!サイコー!)通常1杯900円のこのワインが335円で飲めるという超破格のマリアージュセットとなっています。

「お肉といえば赤ワインと言われるけど、中でもうちで作った鹿ハムとは相性抜群なので、今回特別にマリアージュセットに入れてみました!」と平野オーナーシェフお墨付きの一品。「食べ方としては鹿生ハムを食べる前にプレディカドール・ティントをほんの一口飲み、口にワインの風味と味わいを覚えさせてから鹿生ハムを食べて下さい。これだけでちょっとしたマリアージュ体験が出来ます。 そして食べ終わった後にゆっくりとワインを流し込みます。 ワインの味の広がり方が全く違って至福の時を楽しめますよ〜。 サラミやフォアグラにももちろん合いますから最初は別々に味わって、次はお好きな組み合わせでも楽しんで下さいね〜。」

期間限定!鹿肉入り欲張り盛り合わせ+プレディカドール赤とのマリアージュセットは超破格!

ワインの事、料理の事、気軽に声をかけて!

BANDAさんのホールには他にもワインに詳しいスタッフが揃っていますし、ワイン以外のことでも気軽に質問してみると、また一味違ったスペインを体感できるのではないでしょうか。
スペイン料理は初めてという方もそうでない方も、ぜひ、この期間限定マリアージュセットをお試しください!!
期間限定!鹿肉入り欲張り盛り合わせ+プレディカドール赤とのマリアージュセット 1,315円(予定は9月末まで)

川北真由美

スペインバル BANDA
大阪市福島区福島7-8-6 中村ビル1F
TEL:06-7651-2252
営業時間  15:00~24:00(LO.23:30)
定休日:日曜日
アクセス   JR福島駅より徒歩3分
web:http://www.cpc-inc.jp/banda/
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スペインで一押しのスポット!“今、セビージャが熱い!”

ボデガ・コンタドール醸造家、ベンハミン・ロメオの幼少時代からの友人であり、現在は、同ワイナリーのセールスマネジャーも務めるパッチ・フェルナンデス(以下パッチ)を例えるなら“できるできた男”という言葉が思い当たります。 

“いいワインを造る難しさと同様に販売することはさらに難しい”そう語るベンハミンが最大限信頼する人物がパッチであり、彼の功績によりスペイン国内外に広くベンハミンワインが広がったといっても過言ではない営業力、影響力を持つ人物です。

普段、ベンハミンの紹介をすることが多いのですが、今回は、その敏腕セールスマネジャーを少しご紹介したいと思います。

セールスマネジャー パッチ・フェルナンデス  Bodega Contadorサイトより

Patxi Fernández Bengoa
パッチ・フェルナンデズ・ベンゴア
リオハ・アラベサ出身

ブドウ農園を所有する家庭に生まれ、ベンハミン・ロメオとは幼少時代からの友人であり、
Bodega Contador設立に向けた多大な助言と支援を行う。
アラベサ城下のコンタドールのクエバ(カーヴ)はもともとパッチ両親の所有物であり、それをベンハミンが購入したというエピソードもある。

Bodega Contador販売責任者としての顔以外には、現在居住するアンダルシア地方・セビージャに“De la Tierra”というワイン販売会社を設立(約15年前)。高級~お手頃価格まで、約1500種以上の世界のワインを取り扱うセビージャの有名ディストリビューターで、販売のみならず、新作ワイン製造プロジェクトなども手掛ける。

以上がパッチの簡単なプロフィールです。

昨年パッチが来日した際「一度、セビージャにおいで。スペインの販売方法など教えてあげるから」と言われました。日本とスペインではもちろん、営業形態も販売方法についてもまったく同じ、というわけではないですが、やはり、パッチのできる男ぶり(営業手腕)をぜひ見てみたいという思いはそれ以来ずっと抱いています。

そして月日は流れ、来日セミナーをしたり、クライアントを一緒に訪問したり、メールや電話のやりとりをしたりする中で、少しずつパッチの人柄を垣間見る機会にも恵まれました。

パッチを表現するもうひとつのキーワード“できた男”。それはスペイン人はなかなか自分の非を認めず謝ることをしないと言われますが、「私も悪かった」と素直に謝罪できる数少ないスペイン人であることが彼への信頼感をさらに高めました。

ここ数か月、ベンハミンワインと料理のマリアージュを検索する中で、今一番訪問してみたいと思えるスペインの都市が何を隠そうパッチのお膝元、アンダルシア・セビージャです。

まず、パッチが経営するワインショップを訪れてみたい、そしてその営業ぶりを勉強してみたいということが一番の目的ですが、彼のその営業力の成果、つまり、レストランやバルでのベンハミンワインのオンリストの高さが私のセビージャへの興味をさらに高めました。単純にネット検索しても数店、それもとてもおしゃれな飲食店をリストアップすることができます。

時間が許すのであれば、ぜひ1件ずつ回り、ベンハミンワインとのマリアージュを楽しんでみたい、そう思えるお店のオンパレードです!

【セビージャでベンハミンワインがオンリストされているお店例】

ベンハミンワインがオンリストされたレストランAbantal  同店サイトより

●Abantal
http://www.abantalrestaurante.es/carta

●PaCatar
http://elcorreoweb.es/2013/09/14/nueva-etapa-de-un-moderno-bar-de-tapas/

●Uno de delicias
http://www.unodedelicias.es/

●4 SANTO COPAS
http://www.emecatedralhotel.com/es/explora-hotel/santo-copas/

●La casa del Estanque
http://lacasadelestanque.com/

●DepiKofino
http://www.depikofino.com/carta

そしてそれ以外にもセビージャには、自社ホームページもないけれど、おしゃれで個性的、そしてメニューも興味深い、ニュータパスバルが多数あります。こんなお店を訪ね、タパスを食べながら地元の人と交流というのも乙なもの。以下、タパスバルをまとめた情報サイト(英語版)がありますので、ぜひチェックしてみてください。

●Sevillaのニュータパス系
http://azahar-sevilla.com/sevilletapas/sevilla-tapas/
★ベンハミンワインがあるかはこちらは不明です。

これらのサイトを見たら、もう今すぐにでもセビージャに飛びたい気持ちになることは間違いなし。
私も時間が許すのであればぜひ、“今一番熱いセビージャ”を体感してみたいです。
川北真由美

 

 

 

 

 

 

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トップシェフが考えるベンハミンワインとのマリアージュ~和牛、クルマエビ、雑炊風パエリャ、ウズラ卵の天ぷら etc~

トップシェフが考えるベンハミンワインとのマリアージュ
~和牛、クルマエビ、雑炊風パエリャ、ウズラ卵の天ぷら etc~

 
一昔前、海外に料理修行に行くと言えば、フランス、イタリアが主流だったけれど、近頃では、スペインの星付きレストランに
日本人シェフを見かけないことはないほど多くの料理人の関心が向けられるスペインガストロノミー。
 
中でもここ数年、カタルーニャ人シェフとして世界から注目される1人にパコ・ペレス氏がいます。
スペイン大使館の公式サイトでも紹介されるくらいだから、その腕は確かであり、また注目度も高いことが伺えます。
ペレス氏は、ベルリンとスペインで経営する3つのレストランで合計5つのミシュラン星を獲得する、まさに世界に認められたシェフなのです。
 
スペインに暮らしていた時は、その存在や価値に全く気付かずスルーしていたものは多々あり、今ならすぐにでも飛んで参加したいイベントは山のようにあります。
 
そしてまた今回も、“ベンハミンワインと料理のマリアージュ”と検索し、素晴らしくゴージャスなイベントを見つけました。
 Screenshot
 
『ベンハミン・ロメオとパコ・ペレスのマリアージュディナー』
ベンハミンのワイン10種とペレス氏の2つ星レストラン“The Mirror”の料理。 これがなんと135ユーロで堪能できるのです。
 
とはいえ、このイベントは2012年に開催済みで、主催した有名ワインショップ“Vila Viniteca”サイトにもその内容がどうであったかという詳しい記述もなくその様子を掴むことができないのですが、用意したメニューリストに“和牛ほほ肉の低温調理~セップ茸添え”というのがあり、トップシェフが考えるベンハミンワインとのマリアージュでも、和との融合があるのだという点がとても興味深くありました。
http://www.vilaviniteca.es/blog/cena-benjamin-romeo-y-paco-perez/
 
Screenshot
サイトによると出されたメニューは

・クルマエビのココナッツエッセンス
・ウズラ卵の天ぷら
・トマトのタルタル
・エビとセップ茸のカネロニ
・セイヨウタマゴタケの雑炊風パエリャ
・銀ムツ、ポテト、キャビアとフレッシュハーブ
・和牛ほほ肉の低温調理と旬のキノコ
・チョコレートの揚げドーナツと羊乳のアイスクリーム
 
 
Screenshot

ベンハミン・ロメオのワインは以下10種
・Massís 2011 (DO Catalunya) 
・Macizo 2010 (DO Catalunya)
・Predicador Blanco 2011 (DOCa Rioja)

・Qué Bonito Cacareaba 2011 (DOCa Rioja)
・Predicador 2010 (DOCa Rioja)
・La Cueva del Contador 2009 (DOCa Rioja)
・La Viña de Andrés Romeo 2001 、2009 (DOCa Rioja)
・Contador 2009 (DOCa Rioja)
・Carmen Gran Reserva 2007 (DOCa Rioja)

と素晴らしい料理とワインのマリアージュディナー!!!

そこで、なんとか少しでもその様子を知りたいとさらに検索したところ、

ようやく見つけたのが、この会に参加された方の個人ブログ『快楽主義のブログ』。
全貌とまではいきませんが、ここからマリアージュディナーがどんなものだったのか、少し覗いてみたいと思います。

しかしながら、このマリアージュを実感するためには、バルセロナのこのお店にいくしかないのかな…
川北真由美

 

blog hedonista 『快楽主義のブログ』

 
快楽主義(かいらくしゅぎ、英: hedonism)は、
感覚的な快楽を幸福と捉え、これを産出する行為を正しい・善いとみなす倫理学上の立場であり幸福主義の一種である。(ウィキペディアより)

2012年10月28日(土)

ベンハミン・ロメオとパコ・ペレスのマリアージュディナー

バルセロナ、コルセガ通り255番地にあるレストラン“The Mirror”(http://www.themirrorbarcelona.com/)にてスペインガストロノミー界の双璧によるマリアージュディナーが執り行われた。まずその一つが今回の素晴らしいイベントの舞台となったレストラン(ミシェラン3つ星)のディレクターであるパコ·ペレスの料理(その他に彼はポルト・ダ・ジャンサにあるレストラン“Miramar”2つ星とバルセロナホテル・アーツの“Enoteca”が1つ星を獲得)。もう一つが、カタルーニャ州ガラフ産とリオハ産のベンハミン・ロメオの10種のワインである(彼のトップキュベ“Contador2004”はロバート・パーカーの100点を受賞)。

そして、このイベントのオーガナイザーでありプレゼンテーターが、有名なワインショップ“Vila Vinoteca”キム・ビラオーナーである。(http://www.vilaviniteca.es/es/inicio)

残念ながらパコ・ペレスはベルリンでの新店オープン準備のため今回のイベントに同席することがかなわなかかった。

今回用意された料理メニューリストのうちの2品は、私の記憶の中にある料理ランキングアーカイブの中でもインパクトのあるもので“これを超えるのは困難”という分類チケットをつけていいほど素晴らしいメニューだった。本当に申し訳ないけれど、言葉でも写真でもそれを説明することは本当に困難極まりないのだ。
“セイヨウタマゴタケの雑炊風パエリャ”
これは並外れたおいしさ!!
この料理を再び味わうことができるのであれば、ひざまずいたっていい。

その少し前に出た2品目“エビとセップ茸のカネロニ”はパスタの代わりにセップ茸を薄皮のように使っていた。

“エビとセップ茸のカネロニ”

チョコレートの揚げドーナツと羊乳のアイスクリーム

一方、ワインについては、生産者ベンハミン・ロメオが愛する故郷、テロワールなど、当初から素晴らしいワイン造りをするためにやってきたこと、明確な目的(クラッシックに匹敵する新たな表現を持った偉大なワインを造る)についての惜しみない説明に歓喜した。

ベンハミンとは、情熱を持ってブドウ園に立ち、ブドウを愛し、彼の体の一部でありトレードマークともいえるハンチング帽をつねに被り、自身の仕事に従事する男である。

説明の合間合間に、ワイン名の由来やエチケットに隠された個人的思いなどを告白してくれたのだが、例えば“プレディカドール”はクリント・イーストウッド出演映画“ペイルライダー”からインスピレーションされたものだそうである。

ワインについてとても興味深い印象を持ったのが、“ラ・ビーニャ・デ・アンドレス・ロメオ2001”のなめし革のような香り(今までこんな香りに出会ったことはない)。同じワインでありながら2009ビンテージは2001とは完全に異なる厚みあるタンニンを感じた。

“プレディカドール2010”の注目すべきポイントは、兄貴分ワインとの違いを出すためにフルーツのノートが強調されるところで、“ラ・クエバ・デル・コンタドール2009”はよりミネラルを感じ、さらに伝説の“コンタドール2009”は素晴らしいストラクチャーとフルーツと樽香のバランスが取れている。

試飲するワインごとにエチケットがつけられた完璧なグラス

マリアージュディナーが終了したのは、夜中の1時半で、試飲した10杯のワインは私に耐えがたい眠気をもたらしたが、いつも通り価値のある内容であった。
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スペインワイン リオハ・ワイン/スペインワイン 未分類 生ハム/エンブティード

“パンセタと半熟卵黄”と白ワインのマリアージュ

イベリコ豚の塩漬け熟成生ベーコン“パンセタ”。
はじめてこれを見た時は「ほぼ脂身?!」という見た目に驚きましたが、
オイレン酸をたっぷり含んだパンセタは、“エキストラバージンオイルを口にしたようなもの”
という実はヘルシーかつ美味な一品なのです。

パンセタについて「どうやって食べるんですか?」と質問を受けることがあります。 そのまま食べてもおいしいですが、何かと併せ、ひと手間加えてもさらにおいしさが増してきます。

そこでまた、パンセタ、さらにワインとのマリアージュのキーワードで検索したところ、おいしそうな
レシピが見つかりましたのでご紹介します。

スペイン北部、カンタブリア州のサンタンデールで注目の若手スペイン人シェフ、セルヒオ・バスタルド氏。
彼はこの土地のレストラン“La casona del judío”でカンタブリアの前衛料理を引っ張る一人として
日々腕を振るっています。 ランチメニュー税込19.90ユーロというリーズナブルさも受けた人気店ですので、近くに訪れることが
あればぜひ一度足を運んでみたいレストランの一つです。
http://www.casonadeljudio.es/

さて、そんなセルヒオシェフが紹介するパンセタレシピに
“パンセタと半熟卵黄~アーティチョークフライ添え~”というのがありました。

作り方はいたって簡単。
卵黄を冷凍し、凍らせることで軽く調理したような(まるでサンタ・クララ修道院の卵黄菓子)テクスチャーを持たせます。
その後、薄~くスライスしたパンセタと口の中でサクッと砕けるカリカリのアーチチョークを添え、最後に細かく砕いたヘーゼルナッツを振りかけ出来上がりです!

そしてこの一品に合わせるマリアージワインに、ベンハミン・ロメオの白ワイン“Que bonito cacareaba(ケ・ボニート・カカレアバ)”を推薦。卵黄とパンセタのオイリーさをそっとなでる優しくさっぱりとした白。パワフルでフレッシュできれいな酸の白ワインとのベストマッチということのようです。

簡単、でもちょっとゴージャスなタパスと極上の白ワインでリッチなひと時が過ごせる予感大。ぜひ一度お試しください。

川北真由美

http://www.verema.com/blog/con-sincio/1058409-huevo-baja-temperatura

—————————————-以下原文—————————————

Se trata de una yema texturizada, tocino ibérico, alcachofas y avellana.
Lo que hacemos es congelar la yema y va a ser a través de la congelación que actuara como cocción, consiguiendo una textura similar a las yemas de Santa Clara, luego lo acompañamos por una lámina muy fina de tocino ibérico, las alcachofas crocantes pero se deshacen en la boca y un poco de polvo de avellana.
Aportamos a la yema de una textura distinta, a la cual le sumamos el punto salino del tocino y la textura crocante de la alcachofa, finalmente un poco de aroma de fruto seco.

Maridaje del plato
El maridaje para este plato, ha sido el mismo Sergio Bastard, quien nos ha recomendado:
Qué bonito que cacareaba de Benjamín Romeo: Vino blanco con crianza, de Bodega Contador, de la DO Rioja, elaborado con malvasía, viura y garnacha blanca.
Vino con potencia, frescor y buena acidez.

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無冠の帝王・ドンマヌエル様(羊のチーズ)


IMG 9645
※スペインはテルエル・
アルバラシン村のチーズ試食からのワンショット。

3種類のチーズは全て「羊ミルクのチーズ」。
右から、左にかけて熟成が長くなっていて、左の飴色の断面にチーズはなんと36ヶ月熟成!!のドンマヌエル(売り切れですみません、、、)
これはこのアルバラシンの突然変異とも言うべきチーズで、実は「熟成冷蔵庫に忘れてしまった遺物的チーズ」
この後、現地で試食をしたわけだけれども、試食感としては「パルミジャーノチーズを思いっきり濃くしたような感じ」。

そして、次がこのチーズの凄いところだけども、
一般に熟成をかけることは酸化をしていくことになるんだけど、チーズや生ハムで体験していることに
酸化したところが、

「酸化=苦みを帯びて舌先がしびれるような感覚」 

になることがほとんどで、スペインでも有名なマンチェゴチーズのほとんどが
熟成が長いとそのような味わいがでてくるのに、このチーズ「ドンマヌエル」はほとんど無い!
それが36ヶ月でも無い。

現地での試食の結果、それに驚いて、急遽、日本への輸入が決まった次第。

しかしながらこの36ヶ月ドンマヌエルは完全スポット品でもうすでに無くなってしまった。。。 

代わりに正規品の15ヶ月熟成のドンマヌエルがあるけれど、、、。
下記のように訳ありで展示会に出してなかったところを
メルマガで紹介したところ、先週入荷したチーズが欠品になりつつあり、
〇〇〇取りが〇〇〇になってしまった。。。
 

下記、会員様のメルマガから抜粋です♪

羊ミルクチーズの無冠の帝王! ドンマニュエル15ヶ月熟成

 3月の4〜7日に幕張にて国内最大級の食の展示会
 FOODEX2014が開催され、例年のごとくグルメミートワールドも
 出展させて頂きました。
 飲食店関係様や食に携わる業務用の方限定の展示会です。

 1年に1度のこの展示会はスタッフ全員とても楽しみにしております。
 私達の取扱っている商品の良さを解ってもらう事はもちろんですが
 何といっても、お客様の生の声が聞けるしコミュニケーションが
 とれるからです。
 そこでいろんなご質問を頂く事があります。
 いくつかご紹介させていただきます。

 アルバラシンチーズの羊ミルクチーズの試食をされたお客様から、
 こんなご質問を頂きました。

   「羊ミルクチーズ・ドンマニュエル15ヵ月熟成って
   こんなに美味しいし一番高級なのになぜ賞がとれないのですか?」

 そうなのです!
 熟成の浅い青ラベル(アスル)や金ラベル(ゴールド)、
 赤ワイン風味(アルヴィーノ)、ローズマリー風味など
 他の羊ミルクチーズたちは、
 World Cheese Awarldsの賞を多数獲得しています。

 では、ドンンマニュエルはなぜ無冠なの?
 不思議に思いますよね?

 実は実は。。。

 コンクールにエントリーしていないからなのです(^^)


 でも、なぜなぜなぜ??

 素材も良く、丁寧に作り熟成期間も長く、
 味もまろやかで、ミルクのコクも深く
 一度食べたら忘れられないような美味しさなのに!?
 なぜエントリーしないのでしょう?

 この答えを知るために、まず生産者のアルバラシン社から見てみましょう。
 元々は家畜の飼料メーカーだったアルバラシン社。
 飼料にこだわり羊舎のまわりには天然の飼料を育てながら
 高品質のミルクを生産し、いつからかチーズを作るようになりました。
 特徴の一つにチーズのミルクは全て自社ミルクだけしか使わない、という
 拘りがあります。
http://www.gourmet-world.co.jp/shopping/?page=staticpage&static=300
 チーズの原料には自社だけの美味しい納得したミルクだけしか使ってないんです。


 そしてその恐ろしいほどの拘りの為に
 1日で生産できるチーズは小さな釜一つ分だけです。
 http://www.gourmet-world.co.jp/shopping/?page=staticpage&static=400


 ここで本題に戻りますが、
 以前、国際チーズコンクールで、金ラベル(ゴールド)チーズが金賞受賞しました。
 そのため、スペイン国内で金賞受賞したチーズへの関心が高まり
 金ラベルチーズはおろか他のチーズの製造が間に合わなくなるという
 事態になってしまった事があります。
 他のチーズの生産を半分以下にして対応しましたが、
 ドンマニュエルは一番の長期熟成のチーズですので、
 仕上がるまでに日数がかかる為、一番数が足らなくなってしまいました。

 当たり前といえば当たり前なのですが、15ヵ月熟成が経過しないと
 出来上がらないチーズですから生産効率はすごく悪いのです。
 そしてそれは小さな会社の為に、経営上の数字に大きく響くようです。

 もし、タダでさえ人気のあるドンマニュエルが
 何か賞を取ってしまったとしたら。。。
 仕上がりまで一番長い時間を要する(アスルやアルビーノに比べて5倍!)
 わけですから、生産効率が極端に低下してしまいます。

 アルバラシン社としても過去の金賞受賞経験で懲りているために、
 ドンマニュエルだけは知る人ぞ知る、美味しいチーズとして
 そ〜っとしておくことにしたようです。

 ですからドンマニュエルチーズは「無冠の帝王」と言うべき
 チーズなのです。

 お待たせいたしました!入荷しました!
 「羊ミルクチーズの無冠の帝王ドンマニュエル15ヶ月熟成」
  http://www.gourmet-world.co.jp/shopping/?page=product&prod=2609&cate=300


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旬の上海蟹って旨いですね。

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お料理の中盤になって出てきた上海カニ、大きさは中ぐらいでしょうか。今回の出張は仔豚の食事が多い(だいたい5食は子豚たべてます)ので、海鮮は非常にありがたいです!

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やはり上海蟹の魅力は味噌。
アツアツの蟹は茹でるというより、むしろ焼いてある様な感じです。
やはり旬の上海蟹は、美味しい! クリーミーでコクがあってまったりした味わいです。

もう、蟹を食べてるときって無言ですね。。。