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■チーズ(ナチュラルチーズ) ナチュラルチーズ

『無冠の帝王、ドンマヌエル様』

アルバラシンチーズの羊ミルクチーズの試食をされたお客様から、こんなご質問を頂きました。

「羊ミルクチーズ・ドンマヌエル15ヵ月熟成ってこんなに美味しいし、一番高級なのに,なぜ賞がとれないのですか?」

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熟成の浅い青ラベル(アスル)や金ラベル(ゴールド)、赤ワイン風味(アルヴィーノ)、ローズマリー風味など、他の羊ミルクチーズたちは、World Cheese Awardsの賞を多数獲得しています。中でも青ラベル(アスル)は、世界中の全チーズのトップ16にエントリーされたくらいです。

しかしながら、アルバラシンチーズを代表するドンマヌエルだけは無冠なのです。不思議に思いますよね? 実は実は。。。コンクールにエントリー出来ないからなのです(^^) でも、なぜなぜなぜ??

アルバラシンチーズで、1日に生産できるチーズは小さな釜一つ分だけです。チーズの原料ミルクは、自社生産のミルクだけに限定しているから1日ひと釜なのです。

アルバラシンチーズは、飼育舎の周りで飼料の栽培から始まり、飼育、乳搾り、そしてチーズ造りと一貫して生産している、数少ないメーカーなんですね。自社の上質なミルクだけにこだわっているので、1日ひと釜しか炊けないのです。

以前、国際チーズコンクールで、金ラベル(ゴールド)チーズが金賞受賞しました。スペイン国内では、その金賞受賞したチーズへの関心が高まり、テレビなどでもインタビューなど放映され、金ラベルチーズはおろか、他のチーズの製造がおよそ半年間も間に合わなくなるという事態になってしまった事があります。他のチーズの生産を半分以下にして対応しましたが、それでも一番長かった時で半年待ち。。。

ドンマヌエルは一番の長期熟成のチーズですので、もし、タダでさえ人気のあるドンマヌエルが何か賞を取ってしまったとしたら。。。15ヵ月熟成が経過しないとでき上がらないチーズですから、生産効率はすごく悪く、それこそ他のチーズの出荷が止まってしまいます。。。そしてそれは小さな会社の為に経営上の数字に大きく響くようです。

アルバラシン社としても、金ラベルチーズの金賞受賞経験で懲りているために、ドンマヌエルだけは、知る人ぞ知る特別のチーズとしてそ〜っとしておくことにしたようです。ですからドンマヌエルチーズは「無冠の帝王」と言うべきチーズなのです。       

    (グルたむ)

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■チーズ(ナチュラルチーズ) 未分類

世界最高権威のチーズコンクール金賞受賞チーズを喜ぶ地元のテレビ局

アルバラシンの羊のミルクチーズが、始めて参加した世界最高権威のチーズコンクールのセミハード部門で金賞を受賞しました。出演しているのは社長のアルベルト氏です。まだ5年と若い会社ですがスペイン・アラゴン州では初めてのことで司会者も出演者も大喜びです!

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チーズ料理/レシピ 生ハム・料理レシピ

イベリコ豚の生チョリソーと羊のチーズを使ってサラダを作ってみました。

イベリコ豚の生チョリソーを炒めています
ベリコ豚の生チョリソーを炒めています。脂が結構出てきますね。この脂も美味しいのでこの日は芋を焼きました。

アルバラシンチーズのサラダ(羊のチーズ)
サラダにアルバラシンの銀ラベル(羊のチーズ)をのせます。歯ごたえが良いので厚切りを手で割ってのせます。

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仕上げにチョリソーを炒めた物をのせます。好みでオリーブオイルなどをかけますが、塩分は基本的にチーズとチョリソーの塩分だけで十分だと思います。これで元気がでるサラダの出来上がりです♪

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■チーズ(ナチュラルチーズ)

スペインからのチーズの日付

アルバラシンチーズ
スペインからのチーズに関しては賞味期限の日付が紛らわしいと思います。
写真のように貼ってありますと2009年4月10日と読んでしまいます。

が、

09日 04月 10年 と言う意味で 賞味期限は2010年4月9日までと言う意味です。
郵送の場合のアドレスなども最初は番地から始まって日本が最後に来ますが、
日付の場合も細かいところ(日)から始まって大きな表記(年)で終わるようですね。

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■チーズ(ナチュラルチーズ) その他の出張

サモラのチーズ会社

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羊のホエーとカード。右の保温タンクからホエーとカードに分離され出ているところ。ステンレスのテーブルは底がざるのようになっていて、カードだけ残してホエーが下から出てくる。ホエーはチーズ工場によって使い方がまちまちだが、羊に与えたり、乾燥して飼料になったりする。

  
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ここで作られる羊のチーズ。3ヶ月ぐらいから12ヶ月ぐらいの熟成まである。

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■チーズ(ナチュラルチーズ) ■生ハム! ワイン/ワイナリー

ハモンイベリコ・ケソ・ビノの毎日。

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今回の出張はスペインのサモラを皮切りにトロ、サラマンカ・ギフエロやサンファン、エストラマデューラなどを周り1週間でチーズ会社やワイナリー、生ハム業者など十数社を回ってきた。写真はトロのワイナリーが経営するレストランでのサモラチーズ、生ハムなどの試食会。
※サモラはマドリッドから北西部に位置する。

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トロのボディがしっかりしたワインにはやはりハモンイベリコベジョータが合う。
この日から6日間は(9月14日より、、、)、生ハム、チーズ、ワインを繰り返し1日に何度も何度も試食をすることになった。

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■チーズ(ナチュラルチーズ) 2009/07アルバルシン、Campovillaカンポビジャ

サラゴサの高級な食肉店でのアルバラシンチーズの存在

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サラゴサのわりと高級な食肉店で。
このお店はアルバラシンチーズを販売していてお客さんの評判も上々とのこと。

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ハモンもおいてある。ハモンは割と近くのテルエルのものが多かった。

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■チーズ(ナチュラルチーズ) 2009/07アルバルシン、Campovillaカンポビジャ

アルバラシン村のチーズを試食

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ずらりと並んだ羊のチーズを試食させてもらった。感じたのは生乳と低温加熱されたミルクの違い。同じ製法で同じ熟成のチーズを数種類食べ比べられたのが印象深かった。

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手前がドンマニュエルの18ヶ月程の熟成の羊のチーズ、つぶつぶのチロシンが沢山見える。
上のチーズが6ヶ月熟成の赤ラベル。同じミルクを使っていても違いは明確。
ここのチーズの特徴は長期熟成の羊のチーズでクリーミーさを残しながらのチロシンの舌触りとクセのない味の濃さがある。飼料のメーカーが羊の飼料の生産から羊の飼育と質の良いミルク作りからチーズ作りまで一貫していることなど、こだわりのチーズだ。
※ちなみに手袋は白の方が写りがいいけど、製造時には逆にチーズの白と区別が付きにくく目立つ色合いの手袋をして製造をするためテイスティング時の手袋も、その製造時の手袋を使用。

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■チーズ(ナチュラルチーズ) 2009/07アルバルシン、Campovillaカンポビジャ

アルバラシン・チーズ会社へ到着

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アルバラシン・チーズへ到着。外装の赤茶色はこの近辺でとれる石灰に似た土を塗っているという。左は営業のアンドレ氏、小さな村(カロマルデ村標高1350m!)の村長さんもボランティアでこなす。

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直営店も営業している。非常に清潔感がある店内。

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■チーズ(ナチュラルチーズ) 2009/07アルバルシン、Campovillaカンポビジャ

レストランelBatanでのアルバラシンチーズ料理の数々(1)

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アルバラシン村から数十分テルエルの反対側に行ったところにあるこのレストランは、とにかく山の中にポツンとある感じ。もともと水車小屋だったところをレストランに改造したらしい。このレストランのオーナーはアルバラシン村の中にもホテルレストランを持っている。

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レストランに入ったら数々のチーズ料理が料理名とそれも日本語の説明文も一緒に用意してあった!