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■生ハム! 生ハム・料理レシピ

生ハムのダイスカットの美味しさをあらためて見直しました(^^;)

2016/02/09に東京のスペイン大使館主催のINTERPORC(スペイン白豚協会)のセミナーと試食会に行ってきましたが、新しいというかあらためてやはりそうなんだな〜という発見が数点ありましたので報告させて頂きます。
とその前にこちらをご覧下さい♪
試食会での生ハムマエストロさんが生ハムの骨の周りの生ハムをダイスカットにしています。 

 

骨の周りの生ハムは、味が濃いですが、こうやってダイスカットにすることで更に味わいを楽しむことができるんですね。
決して柔らかくは無く、歯ごたえありますがこれはこれで美味しいです。
こえを小さく言いますが、協会の方が持参した生ハムなので特別美味しいというわけではなく、普通の生ハムだったのですが
ダイスカットにすることでスライスよりも味が深く感じました。

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この生ハムマエストロさんは、2006年のスペイン1位の方らしく、1年の1000本以上の生ハムをカットしている!と言ってました、すごっ。
上手い方のナイフは常に切れ味が鋭く、そして切れ味がキープされていて落ちないんですよね。カットを見ているとそれが凄くよくわかりました。

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最後にセミナー資料を少々。

スペインは世界第4位の豚肉生産国とのことですが、2014年の内訳がでています。協会ではスペインは世界でも有数な豚肉の生産国で有り輸出国だと説明を強調していました。しかし生ハムの輸出量って豚肉の輸出量のごくわずかなんですね。
セミナーではスペイン豚肉と他の国の豚肉の違いについて今ひとつ説明がなかったので、パーティで協会長に質問をぶつけてみました。
やはり僕が思っていたとおりに、スペインでも高級生ハムに使われている豚のしかも、脂の厚い豚に関しては肉質は凄く良く、他の国の豚とはえらく違うものだと言っていたのが印象的でした。
 

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■生ハム! スペインワイン 生ハム・料理レシピ

カンパチとハモンイベリコベジョータとのマリアージュ

殆ど毎月又は隔月行かせて頂いている赤坂FONDフォンさんでの会食は、毎回ベンハミン・ロメオの上級ワインとそれに合う美味しいものを出してくれるので、かなり楽しみにしていますが今回もいろいろサプライズで美味しい物を食べさせて頂きました!!。
その中でもカンパチとハモンイベリコベジョータの盛り合わせ、ルッコラ添え。美味しく頂きました♪

しっかりした味のある肉肉って感じのカンパチを、これまたしっかりしたカンパチに負けない生ハムの塩分で食する。
もうこれは、イベリコ豚の生ハムのしかもベジョータしかないかも知れませんね。
材料は、あとはオリーブオイルのみ。シンプルかつ、それぞれの素材の善し悪しが要求されるんだと思います。

※材料:天然のカンパチ、ハモンイベリコベジョータ、ルッコラ、オリーブオイル

ハモンイベリコベジョータなどの生ハムは良く、鮪の赤身などを合わせたり、鯛などをどちらも刺身で合わせたりしますが、
共通して言えることは、刺身は天然物でしっかりした「肉」と呼べるようなものと合わせるってことでしょうか。 

※カンパチと同化したようなハモンイベリコベジョータ、やはり食材同士のマリアージュの相性がいいものって
見た目も美しいですね(^^;)
 ↓ 

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実はカンパチって、よくブリと同じか?又は同じようなものなのか?って言われることがあるらしいですが
全く違う魚なんですね。そしてブリは寒ブリと呼ばれるぐらいに冬が旬なのですが、カンパチって年中
食べられているようです。産地によって海流や食べてるものが違うから、というか天然物って
肉で言えば「ジビエ」のようなものですから、それぞれ獲れる場所と海流、時期と食べている食材など
様々な要因で左右されるんだと思います。 

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脇役的なルッコラが意外と風味を引き立て、味を締める役目もしているんですね。

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もちろん赤ワインのコンタドールが最高に合いました♪

 

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■イベリコ豚 ■生ハム! 試食試飲日記

カサルバのパンセタ・イベリコベジョータを生と焼いた状態で試食

カサルバのパンセタ・イベリコベジョータ  のスライスの試作品が22日から社内で試食後、そのままにしておいたのです。
お客さんからの要望で、そのまま食したり、ワインと合わせたり、食材に巻いて焼いたり使いたいということで、国内のスライス業者さんに依頼をしていたものです。やはり質の高いベジョータの脂は美味いですね〜。
 それはそうと、下の写真は、試食のために真空パックを半分でカットしたもので、この状態でずっと事務所に置いておきました。さすがに冬でも事務所の室温ではベジョータの脂がトロトロ〜とパックから出てきますが、パックの上の1枚を取り除いたところ白い脂が、、、。酸化はしてないようです。
今現在が2016/01/31 16:33ですから都合9日間常温に置かれていた物です。
ここでパンセタイベリコベジョータの説明をちょっとさせてもらいます。
イベリコ豚ベジョータのバラ肉を、塩、ピメントン、その他の香辛料で塩漬けし、生の状態で半年以上乾燥熟成されたものです。
今流行の究極のドライエイジングと言っても過言ではないですね。
元々保存食ですから、半年以上熟成された状態のパンセタは十分に常温で保存ができるものです。 

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ということで簡単な試食実験を行ってみました。
写真下のお皿にあるパンセタの上2枚は、オーブントースターの余熱でほんのちょっと炙ったもの。脂の部分が透明になって回りはカリッと焼き上がっています。もちろん試食は美味しく、脂もピュアでナチュラル!、ベジョータの脂はこれだからいいんです。パンセタを料理に使うには風味もさることながらこの脂で美味しくなるんですね♪

一方、下の長細く縮んでないパンセタは生の生です。生で熟成された物を生で食べてみます。しかも9日間常温で放置されたものです。
こちらも美味しく頂きました。生ハムの盛り合わせなどにもお薦めです。

ワインがどんどん入りそうですが、業務中のため断念。
今夜はこのパンセタの残りを火鍋に入れようと思います。

 

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生ハム・料理レシピ 生ハム/エンブティード

スペイン・ラマンチャ地方の『伝統的お手軽タパス』はおすすめメニュー

ドン・キホーテと聞いて、総合ディスカウントストアではなく、騎士道物語を思い出す人は、かなりのスペイン通または読書家。

今回は、その物語の中でも紹介される、スペインラマンチャの郷土料理『Duelos y quebrantos(ドゥエロス・イ・ケブラントス/決戦と苦悩)』を紹介します。名前の由来は諸説ありますが、昔、戦いに引き連れ命を落とした馬、牛、ロバなどの脳みそや脂身を食べたという説が有力です。この料理は、カトリック規律で、肉や卵を摂取できる小斎の土曜日に食べていたそうで、物語の中にもその記述が残されています。

決戦は土曜日

現在は高カロリーを避けるためか、チョリソ、三枚肉のベーコンをとき卵でとじ、塩コショウするレシピが主流で、ご家庭でも、バルメニューにも使えるお手軽な一品料理として継承されています。肉のうまみがフワフワの卵と調和し、こってりしていそうなのに嫌みのない、まさにお代わりしたくなる美味しさ。

裏ワザとして、ベーコンの代わりに卵と相性抜群のパンセタ(パンチェタ)を使うとさらにGood!加熱してトロ~ッと脂が溶けだしたパンセタと、半熟卵のマリアージュは絶品です。ワインは白、赤どちらに合わせてもおいしく頂けます。“決戦は土曜日”、日替わりのお薦めメニュにピッタリです!

(Mayumi)

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■イベリコ豚 未分類 生ハム・料理レシピ 生ハム/エンブティード

書籍のご案内 『イベリコ豚を買いに』   野地 秩嘉:著

 

作家である野地さんが、イベリコ豚を輸入して本格的なハムを作って販売するまでを、素人目線で面白おかしく感慨深く描いたノンフィクションです。

登場人物は数少ないので比較的軽い感じで読まれても、あっちこっちわからなくならずに、この本の醍醐味を感じることができるのではないでしょうか。

食肉業界の関係者やシェフなどが登場し、それぞれの立場にたった主義主張や考え方なども垣間見ることができる本です。

弊社も少し登場しておりますが、あらためて思い出しますといろんな意味で長い道のりでした。ちなみに今もこのハムは販売中です。

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(グルたむ)

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■グルメミート試食日記 ■ハモンイベリコ生ハムをカット熟成中 ■生ハム!

1年ぶりにパレタイベリコベジョータをカットし試食したところ、、、。

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昨年2013年の年末から今年の正月に自宅でカットしていたパレタイベリコベジョータが、実はその自宅にほぼ1年間そのままの状態で放置されていたので、本日会社に持参して専務の松永にカットを依頼してみました。
1年間経過したパレタイベリコベジョータはさすがに酸化も乾燥もすすんでいて、写真のとおりマッキッキ状態、かなり削ったところカット出来るところが出てきたようです。

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黄色く酸化した脂も磨くとこのとおり綺麗な脂が出てきました。カットします。

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生ハムの状態はちょっと堅めで締まっている感じ、ハムにもさすがに1年間放置しただけの貫禄がありますね。

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はい、試食です!
まだまだ行けます!というか、思ったほど生ハムの熟成感は増してないのですが、程よい甘みと、コクと少しの酸味がついてます。
しかし、このベジョータという食材は、こうやって乾燥した生ハムになっても噛むほどに旨味と脂のコクが出てきていい感じです。
ベジョータの生ハム特有の切り立て時の「トロッとした食感」はとうてい望めませんが、枯れた熟女の味わい?とでも言いましょうか、箔が付いた感じで、これはこれで有りだと思います。但し、歩留まりは半端なく悪いですが、、、。 

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更に赤身の部分だけをカットしてみました。ウデの部位ですからとうがらしや肩三角の赤身のところでビーフジャーキーのように硬く締まっているところをカットしましたが、ジャーキーとは味も味の深みも比べものにならないです。本日業務中ですが、車を会社に置いておくことを承知で15年物のスコッチを持参、やはり抜群の相性でした。柔らかいよりも、むしろこのぐらいの歯ごたえが非常に良いです。

結論ですが、
今回1年もの長い間、自宅で放置したのは、やはりユーザーさんに先駆けてこのようなことをやってみることが必要と感じたから。その間、自宅のダイニングでは平日は特にエアコンなどあまりかけない方が多く30℃程の温度の時もあり、ある意味過酷な状況下で1年間通してますし、前回数年前には後ろ足のベジョータで1年経過をやってますので生ハムとしては2回目の試みです。(そのた夏を事務所で経過など数回は数ヶ月の経過報告もやってます)もちろん食べるのに支障が無いばかりか、ある意味個人差ではありますがこちらのほうが美味しいというスタッフもいることは確かです。

今回の1年経過したハムを100g少々を真空冷凍かけたので年明けに、検査所に送って細菌検査をしてみたいと思います。結果お知らせしますが、過去には、事務所で真夏を常温で経過した6ヶ月物ぐらいのチョリソーとサルチチョンなどを検査に出しましたが、どれも陰性状態で雑菌はゼロでしたので、今回の結果も楽しみです。

また他の観点から今回の1年ものを見てみますと、ベジョータだから1年経過しても大丈夫だったかもしれません。ハモンセラーノなどは脂が違うのでもっと硬くなったとは思います。但し今流行のスコッチには逆にこのぐらいが合うと思います。
 

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生ハム・料理レシピ

旨味たっぷりソブラサーダ・イベリコベジョータを食べてきました。

ここのところブログがご無沙汰でした。ブログの投稿ソフトで悩みだしたら手がつかなくなりしばらく数か月かけて検討した結果、Windows Live Writerを使うことに決定!そうすると今までMacで書いていたのを、WindowsのPCを購入しなければならない、、、。またまた悩んで、やっと東芝(東芝さんは今まではじめてなんですのPCを購入して、やっと書ける状態になりました。

しかし改めてWindowsのノートで書いてみると、今までMacの環境で写真を修整したりしてましたが、その環境の居心地の良いこと、、、。HPで見る実際の画像の色合いとはちょっと違うので、(というか解像度や色が劣ります。。。)慣れが必要でしょうね。

と言いながら、東芝のダイナブックを持ちながら初の出張に行ってきて、先ほど帰社です。
ずらずら書いたついでに、いつもなら1泊の東京出張なら、東武下今市駅から往復スペーシアでするんですが、あいにく朝そこそこ早くないと駅の台数があまり止められない駐車場がすぐ満車になってしまうために、前々から考えていたんです。
下今市の次の駅の新鹿沼からはどうだろうか?と。
そしたら、新鹿沼は駐車場が沢山あるではないですか!!しかも24時間止めても800円。下今市は2日にまたがると1400円。ということで今回は新鹿沼からの往復で行ってきました。(価格の批判をしているわけではありません)

お昼過ぎからはOSMCのネットセミナーを受講。3時間のセミナーでしたが時間があっという間に過ぎて、中身が濃く考えさせられること多々ありました。
セミナー後の1次会終了後に、ちょっと営業を兼ねて、西麻布のフェルミンチョさんへ行ってきました。
ベンハミン・ロメオのプレディカドールの赤白も前日送っておいてぬかり無く。。。
閑静な住宅地にあるフェルミンチョさんは、こじゃれたバル・レストランという感じ。
客層も40代、50代半ばの女性が多く、土地柄ハイソな方が多い感じです。

まずは、どこぞのソブラサーダイベリコベジョータをオーダー。
やなり身に覚えのある商材をオーダーしてみると勉強になることありますね。
写真は最近使ってないデジタルのミニでとったので、ちょっと迫力不足。。。iPhoneのほうが最近はよく使っているので上手かも知れない、、、とか思いながらアップをしていますが、下記のソブラサーダのメニュー、写真より当然ですがボリュームがありました。ど~んと来たんです。

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ソブラサーダをそのまま輪切りにしてオーブンで低温で温めてあるようです(たぶん!)
そうすることによって、ソブラサーダの甘くちょっとスパイシーな香りが引き立ち味わいもまろやかになりますね。
バックに写っているハチミツ(これ美味しいです)をつけて下記のように、今書いていてもまた食べたいですね。

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もちろんワインにもよく合う1品です。

ソブラサーダはこのほかにも、チーズによく合うのでチーズを上にのせてほんのり温めたり(温めすぎは分離をしてしまうので注意)、ソブラサーダの半分のクリームチーズとあえてパティとして、アツアツのバケットにのせたり、ジャガイモにのせたり、いろいろ多彩で楽しめます。

メニューには、イベリコ豚ベジョータ、熟成、生、パティなどを使えるので、イベリコ豚ベジョータの熟成生パティ・パンコントマテなど、書けるのでプレミア感が出てくると思います。
では、またのちほど。

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■グルメミート試食日記 生ハム・料理レシピ

寒ブリに生ハムの相性は?

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2週間程前。
赤坂フォンさんで、寒ブリに生ハムのせを頂いたけど、生ハムは、ビゴール豚の生ハム。
少し雑味の様な味わいがしてたけど、
寒ブリのジビエの様な強い味に、
打ち消される様な感じがして良かった。
ハモンイベリコベジョータならもっと合うだろうなー!

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生ハム・料理レシピ

生ハムとマグロの相性

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ちょっと出張前に投稿テスト。

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■ハモンセラーノカッティング中 ■ブルゴスの生ハムメーカー・カサルバ

カサルバでの2つのハモンイベリコベジョータを味わう。

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今回は珍しく厳しいことを話しあった商談でしたが、終わった後はこの通りの笑顔で記念撮影?!。

厳しいことを言い合っても、俺たちカサルバファミリーです♪

左から、工場長のミゲル、サチオ、フリオ、息子のステファノンです。
ミゲルは、新しい彼女とつきあっていてウキウキ?!
フリオはひげを生やしてちょっと精悍になったような感じ。
僕はちょっと時差ぼけ中(じいさんぼけとか言っている連中あり)
息子は後を継ぐため、現在ニューヨークで食の修行中。

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これだけの大トロ(ハモンイベリコベジョータです)を食べれば、気分も軽やか〜ってとこでしょうか。それにしても今回も様々な生ハム食べて良い勉強になりました。

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でもってこれがそのハモンイベリコベジョータです。熟成は54ヶ月程で今現在、うちで輸入しているものと同じロットです。

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手前がこれ。真ん中もベジョータでコレも良いですが、両方とも性格が異なるベジョータなワケです。

セラーノ(左はセラーノです)の横の真ん中のベジョータに関しては、柔らかく繊細な肉繊維で落ち着いた味わい。
向かって左側のベジョータは蜜のようなベジョータで、肉繊維も味もしっかり、脂の状態はしっとりとろけるよう。
「2つとも良いベジョータだし、甲乙付けがたい。どうして出来るのか?と言うことは言えないし、ベジョータがもともと持っている個体差であることが大きい。(フリオ)」
ですって。

同じロットで(ということは同じ農場で同じ血統で)すが、これだけ違った両雄のハモンイベリコベジョータが出来るんですね。

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生ハムと来ればワイン。カサルバで出したワインは、ベンハミン・ロメオのプレディカドールの赤2008年です。
ちょうど熟成がこなれてきてまる〜くなってきてベジョータにも合うようになってきました!!

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こうやって試食するのがカサルバスタイルです。右の方、忘れてました。すみません。
外商担当のヘススです。イタリア、ロシア、中南米、ドバイなど世界各国を飛び回ってます。
もとは弁護士と、ハブーゴ村の有名生ハムメーカーの営業部長だったこともあります。
彼は日本車が好きで、トヨタ・レクサスのバン?(すみませんこんな呼び方で)のハイブリッドに乗り換えて、しかもリッター20キロ以上走ってお気に入りです。
※今回、生ハムのクレームのことについても話し合ったのですが、ヘススがいうには某メーカーではその当時でさえクレーム率5〜8%だったそうです。

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ついでにアップ。来年の輸入から箱がより丈夫になると思います!
生ハムの箱についても試作品をみて、打ち合わせ。