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トップシェフが考えるベンハミンワインとのマリアージュ~和牛、クルマエビ、雑炊風パエリャ、ウズラ卵の天ぷら etc~

トップシェフが考えるベンハミンワインとのマリアージュ
~和牛、クルマエビ、雑炊風パエリャ、ウズラ卵の天ぷら etc~

 
一昔前、海外に料理修行に行くと言えば、フランス、イタリアが主流だったけれど、近頃では、スペインの星付きレストランに
日本人シェフを見かけないことはないほど多くの料理人の関心が向けられるスペインガストロノミー。
 
中でもここ数年、カタルーニャ人シェフとして世界から注目される1人にパコ・ペレス氏がいます。
スペイン大使館の公式サイトでも紹介されるくらいだから、その腕は確かであり、また注目度も高いことが伺えます。
ペレス氏は、ベルリンとスペインで経営する3つのレストランで合計5つのミシュラン星を獲得する、まさに世界に認められたシェフなのです。
 
スペインに暮らしていた時は、その存在や価値に全く気付かずスルーしていたものは多々あり、今ならすぐにでも飛んで参加したいイベントは山のようにあります。
 
そしてまた今回も、“ベンハミンワインと料理のマリアージュ”と検索し、素晴らしくゴージャスなイベントを見つけました。
 Screenshot
 
『ベンハミン・ロメオとパコ・ペレスのマリアージュディナー』
ベンハミンのワイン10種とペレス氏の2つ星レストラン“The Mirror”の料理。 これがなんと135ユーロで堪能できるのです。
 
とはいえ、このイベントは2012年に開催済みで、主催した有名ワインショップ“Vila Viniteca”サイトにもその内容がどうであったかという詳しい記述もなくその様子を掴むことができないのですが、用意したメニューリストに“和牛ほほ肉の低温調理~セップ茸添え”というのがあり、トップシェフが考えるベンハミンワインとのマリアージュでも、和との融合があるのだという点がとても興味深くありました。
http://www.vilaviniteca.es/blog/cena-benjamin-romeo-y-paco-perez/
 
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サイトによると出されたメニューは

・クルマエビのココナッツエッセンス
・ウズラ卵の天ぷら
・トマトのタルタル
・エビとセップ茸のカネロニ
・セイヨウタマゴタケの雑炊風パエリャ
・銀ムツ、ポテト、キャビアとフレッシュハーブ
・和牛ほほ肉の低温調理と旬のキノコ
・チョコレートの揚げドーナツと羊乳のアイスクリーム
 
 
Screenshot

ベンハミン・ロメオのワインは以下10種
・Massís 2011 (DO Catalunya) 
・Macizo 2010 (DO Catalunya)
・Predicador Blanco 2011 (DOCa Rioja)

・Qué Bonito Cacareaba 2011 (DOCa Rioja)
・Predicador 2010 (DOCa Rioja)
・La Cueva del Contador 2009 (DOCa Rioja)
・La Viña de Andrés Romeo 2001 、2009 (DOCa Rioja)
・Contador 2009 (DOCa Rioja)
・Carmen Gran Reserva 2007 (DOCa Rioja)

と素晴らしい料理とワインのマリアージュディナー!!!

そこで、なんとか少しでもその様子を知りたいとさらに検索したところ、

ようやく見つけたのが、この会に参加された方の個人ブログ『快楽主義のブログ』。
全貌とまではいきませんが、ここからマリアージュディナーがどんなものだったのか、少し覗いてみたいと思います。

しかしながら、このマリアージュを実感するためには、バルセロナのこのお店にいくしかないのかな…
川北真由美

 

blog hedonista 『快楽主義のブログ』

 
快楽主義(かいらくしゅぎ、英: hedonism)は、
感覚的な快楽を幸福と捉え、これを産出する行為を正しい・善いとみなす倫理学上の立場であり幸福主義の一種である。(ウィキペディアより)

2012年10月28日(土)

ベンハミン・ロメオとパコ・ペレスのマリアージュディナー

バルセロナ、コルセガ通り255番地にあるレストラン“The Mirror”(http://www.themirrorbarcelona.com/)にてスペインガストロノミー界の双璧によるマリアージュディナーが執り行われた。まずその一つが今回の素晴らしいイベントの舞台となったレストラン(ミシェラン3つ星)のディレクターであるパコ·ペレスの料理(その他に彼はポルト・ダ・ジャンサにあるレストラン“Miramar”2つ星とバルセロナホテル・アーツの“Enoteca”が1つ星を獲得)。もう一つが、カタルーニャ州ガラフ産とリオハ産のベンハミン・ロメオの10種のワインである(彼のトップキュベ“Contador2004”はロバート・パーカーの100点を受賞)。

そして、このイベントのオーガナイザーでありプレゼンテーターが、有名なワインショップ“Vila Vinoteca”キム・ビラオーナーである。(http://www.vilaviniteca.es/es/inicio)

残念ながらパコ・ペレスはベルリンでの新店オープン準備のため今回のイベントに同席することがかなわなかかった。

今回用意された料理メニューリストのうちの2品は、私の記憶の中にある料理ランキングアーカイブの中でもインパクトのあるもので“これを超えるのは困難”という分類チケットをつけていいほど素晴らしいメニューだった。本当に申し訳ないけれど、言葉でも写真でもそれを説明することは本当に困難極まりないのだ。
“セイヨウタマゴタケの雑炊風パエリャ”
これは並外れたおいしさ!!
この料理を再び味わうことができるのであれば、ひざまずいたっていい。

その少し前に出た2品目“エビとセップ茸のカネロニ”はパスタの代わりにセップ茸を薄皮のように使っていた。

“エビとセップ茸のカネロニ”

チョコレートの揚げドーナツと羊乳のアイスクリーム

一方、ワインについては、生産者ベンハミン・ロメオが愛する故郷、テロワールなど、当初から素晴らしいワイン造りをするためにやってきたこと、明確な目的(クラッシックに匹敵する新たな表現を持った偉大なワインを造る)についての惜しみない説明に歓喜した。

ベンハミンとは、情熱を持ってブドウ園に立ち、ブドウを愛し、彼の体の一部でありトレードマークともいえるハンチング帽をつねに被り、自身の仕事に従事する男である。

説明の合間合間に、ワイン名の由来やエチケットに隠された個人的思いなどを告白してくれたのだが、例えば“プレディカドール”はクリント・イーストウッド出演映画“ペイルライダー”からインスピレーションされたものだそうである。

ワインについてとても興味深い印象を持ったのが、“ラ・ビーニャ・デ・アンドレス・ロメオ2001”のなめし革のような香り(今までこんな香りに出会ったことはない)。同じワインでありながら2009ビンテージは2001とは完全に異なる厚みあるタンニンを感じた。

“プレディカドール2010”の注目すべきポイントは、兄貴分ワインとの違いを出すためにフルーツのノートが強調されるところで、“ラ・クエバ・デル・コンタドール2009”はよりミネラルを感じ、さらに伝説の“コンタドール2009”は素晴らしいストラクチャーとフルーツと樽香のバランスが取れている。

試飲するワインごとにエチケットがつけられた完璧なグラス

マリアージュディナーが終了したのは、夜中の1時半で、試飲した10杯のワインは私に耐えがたい眠気をもたらしたが、いつも通り価値のある内容であった。
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スペインワイン リオハ・ワイン/スペインワイン 未分類 生ハム/エンブティード

“パンセタと半熟卵黄”と白ワインのマリアージュ

イベリコ豚の塩漬け熟成生ベーコン“パンセタ”。
はじめてこれを見た時は「ほぼ脂身?!」という見た目に驚きましたが、
オイレン酸をたっぷり含んだパンセタは、“エキストラバージンオイルを口にしたようなもの”
という実はヘルシーかつ美味な一品なのです。

パンセタについて「どうやって食べるんですか?」と質問を受けることがあります。 そのまま食べてもおいしいですが、何かと併せ、ひと手間加えてもさらにおいしさが増してきます。

そこでまた、パンセタ、さらにワインとのマリアージュのキーワードで検索したところ、おいしそうな
レシピが見つかりましたのでご紹介します。

スペイン北部、カンタブリア州のサンタンデールで注目の若手スペイン人シェフ、セルヒオ・バスタルド氏。
彼はこの土地のレストラン“La casona del judío”でカンタブリアの前衛料理を引っ張る一人として
日々腕を振るっています。 ランチメニュー税込19.90ユーロというリーズナブルさも受けた人気店ですので、近くに訪れることが
あればぜひ一度足を運んでみたいレストランの一つです。
http://www.casonadeljudio.es/

さて、そんなセルヒオシェフが紹介するパンセタレシピに
“パンセタと半熟卵黄~アーティチョークフライ添え~”というのがありました。

作り方はいたって簡単。
卵黄を冷凍し、凍らせることで軽く調理したような(まるでサンタ・クララ修道院の卵黄菓子)テクスチャーを持たせます。
その後、薄~くスライスしたパンセタと口の中でサクッと砕けるカリカリのアーチチョークを添え、最後に細かく砕いたヘーゼルナッツを振りかけ出来上がりです!

そしてこの一品に合わせるマリアージワインに、ベンハミン・ロメオの白ワイン“Que bonito cacareaba(ケ・ボニート・カカレアバ)”を推薦。卵黄とパンセタのオイリーさをそっとなでる優しくさっぱりとした白。パワフルでフレッシュできれいな酸の白ワインとのベストマッチということのようです。

簡単、でもちょっとゴージャスなタパスと極上の白ワインでリッチなひと時が過ごせる予感大。ぜひ一度お試しください。

川北真由美

http://www.verema.com/blog/con-sincio/1058409-huevo-baja-temperatura

—————————————-以下原文—————————————

Se trata de una yema texturizada, tocino ibérico, alcachofas y avellana.
Lo que hacemos es congelar la yema y va a ser a través de la congelación que actuara como cocción, consiguiendo una textura similar a las yemas de Santa Clara, luego lo acompañamos por una lámina muy fina de tocino ibérico, las alcachofas crocantes pero se deshacen en la boca y un poco de polvo de avellana.
Aportamos a la yema de una textura distinta, a la cual le sumamos el punto salino del tocino y la textura crocante de la alcachofa, finalmente un poco de aroma de fruto seco.

Maridaje del plato
El maridaje para este plato, ha sido el mismo Sergio Bastard, quien nos ha recomendado:
Qué bonito que cacareaba de Benjamín Romeo: Vino blanco con crianza, de Bodega Contador, de la DO Rioja, elaborado con malvasía, viura y garnacha blanca.
Vino con potencia, frescor y buena acidez.