MARCEL PETITE社のフランスはジュラ県にある山のカーブに行った。
延々と山道を十数分登っていく。
頂上にやっと見えてきた。
MARCEL PETITE社の山のカーブだ。
カーブの内部。回廊を歩く。
1850年代には軍の要塞だったところだ。1965年マルシェル・プチット社が買い取ったという。
巨大な室内は6℃~10℃に保たれている。MARCEL PETITE(マルシェル・プチット社)は
低温熟成の旨いコンテを作ることでフランス国内にも多数のファンを持っている。
オーナーがワインカーブと同じ発想でコンテチーズをエージング(熟成)していることでも
知られている。
このサンタントアール地区ではMARCEL PETITE社だけが山のカーブを持つ。
回廊に延々とコンテチーズが息づいている。
コンテチーズが微生物の偉大な賜物ということを感じずにはいられない。
製造業者で絞りたてのコンテチーズの元を食べたときには味が極薄だったものが、
じっくりとエージングすることによって、独特の芳香と風味がそなわる。
カビがついた表面。
バクテリアによりたんぱく質がアミノ酸に分解され旨み成分が増える。
1個約40kgのコンテチーズを支える木は、エピセアの木でできている。
エピセアの木を使うことはAOCで決められている。
木の中にもバクテリアが住み着いていて、この山のカーブ独自チーズが出来上がる。
コンテチーズを磨くのは全自動のロボット。
これにより正確かつスピーディーにチーズを磨くことができる。