生ハムの一番旨い食べ方は、なんだろうか?
それは原木から切り出したそのままの「切り立て」を食べることだと思う。
それには食べる直前に自分で生ハムをカットすることが一番の方法だ。
生ハムを自分でカットするというと、難しいと思ってしまうが、意外と
簡単、少しぐらい厚切りでも、生ハムの食べ方はダイスカットや、
スティックなどもあるので、旨いことには変わりはない!
ただし薄くカットした生ハムはもっと旨いので、お手軽に薄くカットする方法
も記載してみることにする。
早速、ピオトジーニ社の最高級パルマハム24ヶ月カンティーナ熟成ゴールドラベルをカットしてみた。
①写真はピオトジーニ社の最高級パルマハムで24ヶ月熟成した生ハム。
イタリアはパルマ市のランギラーノ、ピオトジーニ社の熟成庫でカットし
輸入をしたもので、パルマ産プロシュートと名乗ることをパルマハム協会が
認めたもので、パルマの王冠が烙印(焼印)されている。早速、真空パックを解いてみることにする。
②真空パックを解いた状態。パルマハム協会の王冠マークがある。
これがイタリアのパルマハムのメーカーでカットされたものである証拠で
これがないと「プロシュート・ディ・パルマ」と日本では名乗れない。
ピオトジーニ社が烙印にこだわる理由がここにある。
③真空の中は写真のように、ゴールドのラベルを丁寧に巻いてあり、
生ハムのカット面に密着することでカビなどを防ぐ。
※万一カビが生えていても熟成の状態で着いているものなので、薄くカットして除けばOK。
ゴールドラベルと取り除いた生ハムが下記。
④パルマ産生ハム、ミニ原木のゴールドラベルを取り除いたところ。
※写真の生ハムの切り口の白いものは熟成された生ハムに付くもので
食べてもいいが、気になる場合は薄く取り除くとよい。
⑤断面をカットする前に、カットする幅に合わせて皮を薄く削る。
ちなみに皮は硬いので、ナイフの切れ味が良いほうが簡単に取り除ける。
※写真のナイフは、ウェンガースイボースライサー
(波刃・刃渡り25cm)
⑥このようにパルマハムの皮を取り除いておく。皮の下の脂が旨いので
薄く削るようにカットするのがコツ。これでカットする準備が整った。
⑦それではカットしていく。最初からカットされている断面の表面を薄く
カットしていく。
⑧カットしたところ。綺麗な色の生ハムの切り口が現れる。
薄くカットするコツってなんだろうか?