ホテルの前はバル通りのようになっていて食べるのには事欠かない。
そのうちの一軒のハモンイベリコ。これで少量のメニューなのでびっくり。
イベリコ生ハムに関しては、美味しいとか質とかは別物としてとらえなくては
ならないような感じもする。
写真は、歯ごたえがある赤身のハモンイベリコだが、それなりにワインのつまみに合う。
ちょうど、あたりめを食べているように噛みしめれば噛みしめるほど味わいが増すようだ。
(あたりめよりも味わいは濃いが、、、)イベリコのB級グルメ版もそれなりに旨い。
反面、ハモンセラーノの旨くないものは、やはり旨くない。
写真のハモンセラーノもそのようだ。塩分が強いし、しっとり感がない。
生ハムの食感も肉の食感がなく、ゴム化?(適切な表現ができない、、、)された
ような、肉とは別格のもののような感じがする。ちょうど、国産のロースハムの
しかも1kgの肉塊で1,5kgぐらのハムが出来るようなハムを乾燥したらこのように
なるような、「肉とは別物の食感だ」写真でも少しわかるかも知れないが、薄く
スライスされた乾燥肉のようだ。ちょうど駄菓子屋のビーフジャーキーのようだ。
もっと丁寧に解説すると、国産の生ハムのようなソミュール液注入型の生ハム
を乾燥させたような感覚に近い。
反面、こっちのハモンセラーノは旨かった。厨房の天井所狭しと原木が
吊る下がっていて、壮観で、明らかにこのハムを売り物にしている。
グラナダのバルはハモンセラーノに代表されて、しかも売り物のようだ。
旨いハモンセラーノを出したグラナダのバルの店内。
時間になるとみるみる店内が埋まってきて、コートを抱えながら集団で立って
お酒を飲んで談義をしている。
待ち合わせ場所をバルにして、一杯ひっかけてから奥のレストランで食事を
している。店のホールの坪当たり効率がすごくいいのではないだろうか。
それにしてもスペインのバルの生ハム事情としては、国民食的ハモンセラーノ
においてもピンキリかも知れない。そして意外と知られてないのが高級な
ハモンセラーノのしっとりとした、ある意味生に違い食感だと思う。
特に日本の市場において、我々が販売をしているハモンセラーノは、
「これって生肉じゃないの?」などのご批判を受けてしまうのも無理はないかも知れない。