ハブーゴ村のイベリコ豚の生息地を訪れた。
樫の木の原生林(デエサ)の奥地に放牧されているイベリコ豚は
現地の担当に前もって連絡を取っておかないと、その姿を見ることができない。
なぜなら、広大な原生林でどんぐりを食べつくすべく、移動をしているからだ。
ハモンイベリコの工場から更に数十分走る。周りはデエサだ。
突然村が開ける。看板にもあるようにスペインのウェルバ県だ。
看板脇の小道から樫の森に入っていく。広大な森とイベリコ豚は、この辺の村の人たちに
よって管理されているという。
樫の木。コルク用に幹の皮をむいた跡がある。
この森林にはコルク樫の他に、通常の樫の木がありそれぞれどんぐりがなる時期が違う。
そのため10月から4月の約6ヶ月間にどんぐりの穏健に預かれる。
コルクを剥いたところ。
2種類のどんぐり。かじってみたがちょっと甘い。
このように、様々なハーブの類の植物が生い茂り、イベリコ豚もそれらを食べて
香り高い肉になっていく。
昼間でも暗いところがある。
写真の奥に日の光で光って見えるもの樫の森林だ。
ポルトガルまで木を伝っても行けそうな森林だという。
イベリコ豚がいた。
牧童が誘導している。
どんぐりを効率よく食べさせるためだ。
次々に移動しながらどんぐりを食べつくしていく。
まさに広大な敷地が必用なわけだ。
しかし健康的な豚だ。
偶によってくるものがある。
これが猪ならちょっとしたものがあるが、彼らは気がいい。
記念撮影。
この後、手を伸ばせば触れるほどまで来た。
放牧をするにも、これだけの広大な土地が必要で、しかもドングリがなければならない。
一塊のイベリコ豚の群れを二人ぐらいで牧童が管理しているというのも放牧とはいえ
飼育以上に手間隙かかることだ。
この豚が、あらゆる面で非常に高価な黒豚だということがわかったような気がする。
見かけによらず、デリケートな彼らは、子供も1匹~2匹しか生まないという。
スペインのデエサが残してくれた、偉大な遺産は旨い肉だった。