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■ハモンセラーノカッティング中

【3】5月1日真夜中の生ハム磨き

突然思い立って休日の夜、会社に行った。
考えてみると1日の午前中から17日までイタリア~フランスへと
出張が入っていて日本には戻らない。


ハモンセラーノ(生ハム)のカビが心配で会社に行ってみた。
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ナント、青カビになりかけてるではないか!(当然か)

ここで、生ハムが置いてある環境を説明しなければならない。

某会社の作業室の一部屋。
この部屋は通常は使ってないので静かに置くには好都合。空気の流れは少しだけある。
24時間換気システムを採用している。壁、天井は、冷蔵庫用の断熱材が入ったもの。
空調はあるが、あえて使わない。結構湿度もある。(後で湿度計参照のこと)

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表も結構、カビが生えている。
醗酵しているので、カビが生えるのは当然だが、
どうせなら、出張中の17日間、カビがどのように生えてくるか?
実験をしたくなった。

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はっきりとカビが生えているのがわかる。

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生ハムの裏の面も結構カビが生えているので、半々にしてあることを試す。

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右半分を拭き取ったところ。きれいなタオルで拭き取っただけだ。
左との境目にはナイフで切り込みを入れて(写真では判断しにくいが)あとでわかるようにした。

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左半分は、「白ワインビネガー」をタオルにたっぷり湿らして、
ご覧のように、カビをきれいに拭き取った。

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右半分がタオルだけで、左半分が「白ワインビネガー」をたっぷりと湿らしたタオルで拭いた。
どちらの面もきれいになった。

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表は肉の部分なので、白ワインビネガーを使って拭いた。
これで、裏の皮の部分の右側半分だけが、タオルで拭き取っただけだ。
17日後には何らかの結果が出ることだろう。

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カットした断面を調べる。
ちょっとくすんだ色だけど、熟成がすこしだけすすんでいるようだ。
トシーノ(ラルド)をきっちりとかぶせておいた断面は全然なんともない。
これなら日々の業務の中で1日、2日はこの断面から切り出せる。

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カットをして試食をしてみることにする。
常温で10日間ほど慣らされたハモンセラーノの生ハムは、味わいが結構、
こなれて来ているのがわかるようになっていた。

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数枚分カットした断面。またかつてのようにきれいな断面が現れてきた。
しんたまの濃厚な部分の断面が出てきた。

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室温19度、湿度80パーセント。
風が入らないところなので湿度が少し高めになっている。
でも、湿気があるところこそ、カビが生えやすく、実験場としては
好都合かもしれない。

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切り口の断面に、トシーノ(ラルド)をかぶせ、ビニールの覆いをする。
ついでに、生サラミも次回にはどうなっているか?
実験をしてみよう。

2006年5月1日午前1時25分。

※次回の実験は、カビがどの程度生えているのか?
 また、白ワインビネガーの代わりに、シェリーシュ、ウォッカなども
 持参で、試す価値があると判断をした。

 これで帰国後の楽しみができたというものだ。

 3日、4日は、パリに滞在して、5日から生ハムの本場、パルマに行く予定。

 

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