パリ市内をさんざん歩いて食材調達をしたが、鴨肉の種類が
非常に少なかった。その中でもボンマルシェで旨そうな鴨を
物色。ホテルに持って帰り、調理をした。
素材を味わいやすいために鴨肉には塩コショウだけ。
ほんの少しのオリーブオイルも癖のないものを使った。
鴨はマグレカナール。フォアグラを取った鴨だ。
焼き方はオリーブオイルを薄く引いて、マグレカナールの
皮の面から焼き始める。脂の厚いものを選んだのでかなり
写真のように脂が出てくる。脂はご覧のようにスプーンなどで
肉の面にかけながらじっくりと火を入れていく。写真は皮の
面の焼け具合を写真を撮るためにひっくり返したところ。
このぐらいになったらフィレはOKだろう。
この状態で少し試食をした。その後どうしたものだろうか?
同じ状態で食べたのでは芸がないか。
ちょっと反則気味にベストマッチしてしまうけど、
フォアグラのミキュイを合わせることにした!
マグレカナール フィレをカットしたものに、カナール フォアグラの
ミキュイを乗せる。(ミキュイとは半生のこと。フォアグラのミキュイは
薄~く火を入れて調理したもの。このままの状態で使えるので、何
かと重宝する)
最初から計画をしていたら、フォアグラのミキュイを、常温に戻して
おいたのだけれども。ミキュイはサラダに合わせようとしていた。
試食の結果はベストマッチ。合わないハズはない!
香り付けに質の高いブランディーがあるといいかもしれない。