アフィノックス社のハモネロを弊社も使っているが、たいへん機能的にできている。パイプフレームの位置と足首を回転することで、
ほぼどんな形にも生ハムを
固定することができるからだ。
①写真は立てた状態。通常のカットするときよりも生ハムを縦に
することでより存在感を出せるので、カウンターなどに置いておく
時にお勧めできる方法だ。今回はカットして5日ほどたったCASALBA社
のハモンセラーノを使った為、切り口が黒ずんでいることをご理解を!
写真のハモンセラーノは大きいものなのでこの角度だが、足首を
もう少し奥に固定することで、もっと生ハムを立てることができる。
②通常生ハムをカットする場合はこのぐらいの角度かも知れないが、
手前のレバーを操作するだけで簡単に角度を変えることができる。
③実際にはもっと足首側を倒して角度をつけることもできるが、そのように
してもハモネロは決して不安定になることはない。実際には写真の左側の
部分などカットする際にはこの位置か又はもっと、足首側を倒すことで
生ハムのカットが簡単にできる。
④写真は足首のところを回転させた状態だ。通常あまりこの位置では
カットすることは少ないかも知れないが、皮を効率よく取り除いたり、
最後に骨の周りの生ハムをカットする際には、非常に便利でしっかりと
スライスできるように生ハムを位置づけることができる。
⑤もう少し④の状態から回転させた状態。写真は皮の面が上になって
いるが、よりしっかりした肉質のハモンになると脂が厚い場合が多々ある
が、この位置でトシーノ(ラルド)の部分を薄くスライスすることもできる。又、④と
同じく骨に近くなったら骨の周りを回転させながらスライスすることができ
便利だ。
⑥写真は、180度回転させて生ハムの上下が逆になった状態。
片面を切り終わったらはずさないで逆の面をすぐにカットすることができる。
又は、写真のように途中でもカットすることもできる。生ハムは様々な部位
によって旨さが少しずつ違うが、上下で切り分けることによって色々な味を
楽しむことができる。この方法は両面を同時にカットしていくので、割と
早く生ハム原木1本を消費する場合など、お勧めの方法だ。又パーティー
などはこの方法がいいかも知れない。
⑦生ハムを270度回転させた(又は逆に90度)状態。写真のように腰骨
が上になるが表の面は皮がなく乾いている面だが、小さなナイフで丁寧に
乾いた部分を取り除く場合とか、骨のまわりをカットする場合に有効だ。
フレームに付いている生ハムを受ける爪の部分(写真左)が生ハムに
刺ささってしまい生ハムに跡ができてしまう場合は、爪(仮称だが、、、)の
部分にタオルなどを折って重ねることで防ぐことができる。この場合タオル
などはカットが終わったら取り除く。
⑧こちらはノーマルの状態。生ハムを普通にカットする場合は通常この
状態でカットすることになる。ハモネロの台座(半円形のもの)は底板の
半分より右よりになっているが、これは生ハムをセットした場合にバランス
を保つようになっている。写真のように生ハムの太い部分は、底板の
スペースがあるほうにセットすることで、より安定してくる。
写真のハモネロは、総合重量が10kg!近くもあるので通常のハモネロの
5倍程の重量があり、より安定して生ハムを固定してカットすることができる。
⑨写真はハモネロのフレームを立てた状態での横から見た写真。
切り口のボリューム感が出ているが、
⑩寝かせた状態だとこの通り。生ハムの存在感に乏しいので、L型の
カウンターなどに設置する場合、カットしないときには生ハムを立てて置く
ことでちょっとしたお店のインテリアとしても魅力あるものになる。
ハモネロの重量感と機能美もインテリアになりえるものだと思う。