続いて訪れたお店はチャルクテリア(生ハム、サラミ、チーズ専門店)というよりは肉屋。サンセバスティアンにある。外見はなんの変哲もないお店。今日はカサルバのハモンイベリコベジョータを社長直々に持ってきた。
青い箱が、カサルバ社のハモンイベリコ、ベジョータだ。
店内。手前からハム、チーズ、精肉などが置いてある。
気のいいご主人。さっそくカサルバのベジョータをセットすると、顔がキリッと変わった。
ハモネロはアフィノックス社の回転式のハモネロを使っている。
彼は数々のハモンのカットする賞に輝いている。ちなみに彼の使っている生ハム切りナイフは日本製だった。カサルバの工場長のミゲルが使っているナイフも日本製だ。こちらでは日本製のナイフがいい!とのことだが、ちなみに日本ではあまり販売されてないらしい。コンテストはさまざまな項目に分かれていて、速さ、カットのきれいさ、100gあたりの重量の正確性、盛り付け、均一な厚さ、など各項目で採点されるらしい。彼はエストラマデューラとテルエルで賞に輝いたとのこと。下記の新聞記事と写真が店内に置いてあった。
彼はハモンをカットした際にスライスした生ハムをつまむ器具まで手作りで作ってしまってコンテストに出たと言っていた。
確かに彼のナイフさばきはてきぱきとしていて、正確にカットしていた。彼にカサルバの生ハムについてコメントしてもらった。
カサルバの生ハムの一番の特徴として、高いレベルで品質が常に一定していること。これが一番で、2番目は、薄味で質が非常に高い生ハム。高いのも高いが(おそらくスペインでも有数)価格は問題じゃないという。生ハムが良ければ味わいを評価してくれるお客さんが自然と集まってくるそうだ。カサルバの生ハムは唯一のもの!他にはない!と言っていた。
カサルバのハモンイベリコベジョータは、スペインでもトップレベルの食の都サンセバスティアンの専門店で、数々の賞に輝いた生ハム切り名人も絶賛する生ハムだった。