バルセロナから車で30分程のチャルクテリアに訪問した。この会社はバルセロナ界隈に5店舗の生ハム専門店を抱え、本社には大規模な配送センター、生ハムスライス工場、などを抱える。 ディーラーというよりメーカー的な会社を訪問した。
生ハムの中には自社ブランドもあり、豚肉の生体から購入してトレベレスの生ハム業者フビレス社に塩漬けから熟成まで委託しているものもあった。
その他には数種類のハモンセラーノがあったが、このお店ではトレベレスのフビレス社の生ハムは、テルエルの生ハムよりも価格とランク的にも一番上に位置づけられた商品として販売されていた。 ちなみにこのチャルクテリア(生ハム専門店)のトレベレスの生ハムは20ヶ月熟成を販売。 非常の評判が良くハムが安定しているとのことだった。
右のハモンセラーノがトレベレス産のハモン・デ・トレベレスの赤ラベル(20ヶ月熟成)。
こちらは配送センター内のエンブティード(腸詰め製品)。リサルドカストロ社のものもあった。
こちらもチョリソー、サルチチョン、ロモなどのエンブティード関係。
生ハム倉庫。ディーラーでこれほどの規模はそんなにないのではないだろうか。スペインではメーカー、ディーラーとそれぞれ役割分担がしっかり決まっていて、そして国内だけでも膨大な生ハム類が流通している。
生ハムもこの状態でレストランに搬入される。 生ハムのメーカーから末端のレストランまで生ハムは真空されることはない。小売り専門のスーパーでさえ真空パックされることなく原木そのままの状態で販売される。
原木の考え方としては、回りを脂や皮で覆われている状態なので、いわば果物の皮として見ているという。確かに果物を真空パックして販売しているところは皆無に近い。通常のバルでは1本のハモンセラーノを2日から3日で消費するらしい。