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■メモ帳 ■生ハム!

鬼怒川温泉、一心館の高級ハモンセラーノと合わせた野菜観

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7月の16日、鬼怒川温泉の一心館での食事の前菜。なんとCasAlbaカサルバの高級ハモンセラーノ・アウマードを使っている。女将曰く、「生ハムがしっかりしているのでハムに負けない味わいのある野菜を合わせたと料理長が言っていました」と。このハモンセラーノはCasAlbaカサルバが作っている24ヶ月以上じっくりと標高が高いところで熟成した高級生ハム。熟成をして1年後に数十日かけてベジョータの木(エインシーナ)の巨木の枝でじっくりと燻して、さらに10ヶ月以上かけて余計な煙臭さを取り除きアロマだけを残したもの。。。相当な手間がかかって出来ている生ハム。しかも豚は放牧されて育った8ヶ月以上の豚なので長期熟成との相乗作用で味わい深い。これに負けないだけの野菜を使っている。手前は生ハムの巻物、 インゲンの原種と白インゲンを合わせてある。生ハムのもっちりした食感としゃっきりした感触が良かった。

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その他の野菜は手前からアイスプラント(別名ソルトリーフ)で食べるとちょっとしょっぱい野菜、ビーツ、パオ、チコリ、イタリアンパセリ、セルフィーユ、ルッコラなどしっかりと味ある野菜が盛り合わさっている。生ハムのほんのりとした塩分とそれぞれに味わいがありエネルギッシュな野菜はこれで十分、ドレッシングは不要だった。

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メインは特別オーダーした食べ比べのしゃぶしゃぶ。栃木和牛のロース(左)とイベリコ豚ベジョータ肩ロース(右)の盛り合わせのしゃぶしゃぶが出た。和牛と通常の豚肉であったなら豚肉が負けてしまうが、この盛り合わせは負けてない、というかそれぞれの味のある肉の組み合わせは相乗作用的味わいがあった。ちなみに肉の色も見分けが付かないので色合い的にも違和感がない。しゃぶしゃぶの担当の方々は一度この組み合わせを検討されても良いかも知れない。原価的にも下がるし、和牛のロースだけではしゃぶしゃぶも飽きる場合もあるかも知れない。

一心館のもてなしのお料理は地産地消だけにこだわることなく、地産の食材と海外の優れた食材を融合して独自の料理観を合わせて新たな価値観を見いだすことができる料理だったと思う。

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