マドリードのサロンデグルメにて、カサルバのフリオから紹介されたエンリケさんのバル・トローニョ。
ビトリアでは一流のピンチョスバルとして有名なお店。200数十年経った立派なたてものの1階にある。
お店の中はこんな感じ。入り口に入るとカウンターがあって奥がテーブル席。一番奥に陣取ってタパスを堪能しました。
これはカサルバのパレタ・イベリコを使ったピンチョス。パンは展示会の時に美味しかったものを早速使用。こんがりと焼いたパンにトリュフバターを塗って、イタリア産のモッツアレラチーズをのせて生ハムをのせた。生ハムは1枚じゃないとダメだよ。何枚ものせるとバランスがわるく、口の中で風味が薄れてしまうから、、、。とエンリケはこと美味しいことには細か指示。それだけこだわっている。口に入れるとチーズのジューシーさと、ほんのりとトリュフの香り、それと生ハムの塩分とコクが口の中で合わさる。う〜、美味しい。ある意味シンプルだけど各素材のクオリティとバランスをとことん追求している。
熱く語っているエンリケさん。写真はペレチコ茸が入ったグリーンピースのスープ。ペレチコ茸は歯ごたえが残るように固ゆでしてある。しこしこして風味もあり美味しかった。
ペペロンチーノとボニート(かつお)のタパス。
ペペロンチーノの中にマヨネーズ和えのボニートをケーパーと黒オリーブで風味付けしてある。ペペロンチーノがぴりっと辛くて、ボニートの風味が上品で美味しい。
アラバのチャンピオンという題名。ピンチョス大会での優勝した作品。
ペレチコ茸と温泉卵とブイヨン、生クリームが合わさってなんとも言えない美味しさ。
フォアグラのソテー、バルサミコソース、リンゴ添え。
どんどん出てくる。エンリケ自ら調理してくれて運んでくれる。このフォアグラソテーは両面ソテーした後オーブンで優しく火を入れたようだ。ミディアムレアの焼き加減で口に含んだとたんにジューシーさとお菓子のような風味がする。 シナモンの香りが少々するようだ。
アスパラのパンセタ巻き。アスパラはこの地方にある細めのアスパラで、パンセタはもちろんカサルバのもの。パンセタはこのように野菜にコクと風味を与えたいときに何にでも使えるとエンリケは言っている。
タパス料理は日本人にはほんと合っている。小量で他品種食べたい我々にはまさにぴったりの料理。フォアグラだってこのアスパラだってアラカルトで一皿出てくると、それだけで飽きてしまう。
チピロン(小イカ)の鉄板焼き。シンプルだけど柔らかくイカ肉の食感が良く美味しい。
自家製ラビオリ。フォアグラソース。ラビオリが柔らかでもっちり、プリプリしていて美味しい。
ラビオリの中は挽肉のようなものが入っていた。
皿を縦にして一気に口に流して食べて!と言われたのは、ベルベレチョ貝とレモレッチャのジュースとレモンのシャーベット。珍しい味でした。
とにかく最初から最後までエネルギッシュのエンリケさん。自分のコンクール受賞がレシピ本に載っているということでこちらもプレゼントしてくれた!。明日はワインとピンチョス1品で2ユーロデイをやるとのこと。前日で空いててよかったです。