スペインはグラナダの街中にあるメルカド(市場)。
市中心部は何処でも人口が流出して郊外に流れていてここも同じようだ。
メルカドのあちこちには空き店舗が目立つが、1軒のチャルクテリア(生ハム店)は、
いつもお客さんがいっぱいで、店主のスライスを待っていた。
メルカドのすぐ前の日本人が経営のお店で聞いたところ、いつもいっぱいだという。
グラナダ(Granada)は、スペイン南部の県都で人口が23万人程いる南北に長い街だ。
南に真っ白なシェラネバダ山脈があり、郊外には有名なアルハンブラ宮殿がある。
雪を満々とたたえたシェラネバダ山脈。ちなみにこの日は3月8日。
ちなみに生ハム屋さんはこのお店。小さいお店だが、ハモンセラーノをお店の
まわりにぐるりと吊して、熟成をかけながら販売をしているようだ。お客が
少ない時に撮影をしたが、お客は順番が来るまでじっと待っていた。隣も
ハム屋さんだが、お客はゼロ。違いは表面上はあまりわからないが、こちらの繁盛店
のほうがハモンセラーノを沢山吊しながらの販売をしている。
ハムも大きくしっかりした肉質のものを販売しているようだ。
ひょっとするとこの他にもボデガがあってメーカーから仕入れた生ハムをいったん
そのボデガで寝かせてお店に持ってきているのかも知れない、、、と想像をしてしまう。
ここグラナダのハム屋はハモンセラーノが中心だ。グラナダやトレベレスが
ハモンセラーノの産地でもあるかだ。
ちなみに今回は、グラナダのハム屋や、バルを結構な数、訪れてグラナダの
ハモンセラーノを十分過ぎるほど試食をすることが出来たが、全体的にレベル
の高い生ハムを販売していると思った。
このハム屋さんは、ちょうどお客さんがミニ原木で購入するために店主に
原木からのカットを頼んでいるところだった。店主は慣れた手さばきで、
原木からバビージャ(しんたま)の部分だけを切り取っていた。
その後、少しスライスをしたものと、ミニ原木とに分けてお客さんに販売をした。
残った骨付きの原木は又店先で熟成をかけていくようだ。
各お店を回っていると原木からの切り出しの共通なスタイルが見えてきたようだ。
この件は又後の機会に詳しく記載したい。
試食はお店でスライスをしてもらって、その場で立ったまま食べる!
写真はマサとピエルナの間の部分をスライサーでスライスしたもの。
塩分が少し強めだったが、脂がしっかりとのっていて旨い生ハムだった。