Campovillaカンポビジャのイベリコ豚ベジョータの肩ロースを10日間エージング(熟成)の試食。熟成の効果としては肉の風味がよく程良く落ち着いた味の濃さが出てきている。柔らかくもあるが、やはり肉の若さがとれた落ち着きの良い食感と味わいと言うのだろうか、があると思う。こういった熟成をしていて思うことだけども、肉を柔らかく(だけ)しているのではなく肉の味わいを引き出している結果、多少柔らかくなっているのだと思う。
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イベリコ豚のベジョータのタピージャをちょっと試食をしてみた。塩胡椒で強火で炒めてほどよいところで肉汁を逃したくないのでキャベツを入れて肉汁を吸わせてみた。この部位は決して柔らかくないけど堅くないが、どちらかというと柔らかいけど腰がある。。。??どっちなんだ。
牛タンを柔らかくしたような歯ごたえとでも言うのだろうか、そんな感じ。肉の間に脂も適度に入り込んでいてコクもあるし冷めてもサラダなどに盛りつけても合うような感じもした。
通常の豚ではまずこのような部位の分割はしないので、やはりイベリコ豚だけの味わいと言うべきだろうか。通常の豚の3倍ぐらいは飼育をしているので味も濃いしそれだけ各部位の特徴も出る。
試験的に入荷したものがこれ。ハモンデトレベレス・レッドラベル(20ヶ月)の骨を抜いたものだ。写真の生ハムは税関の動検で検査の為に抜かれた3本のうちの1本。しっかりとコの字型に切り取られている。脂は真っ白で皮が付いていない。脂のクオリティの高さが真空パックの外からもはっきりとわかるようだ。とりあえずミニ原木で試作品を作る予定。
先週が札幌で開催されたこのスペインワイン&フード商談会も東京から札幌と経て今回は大阪に来た。毎週毎週出稼ぎよろしく飛び回っていると1週間が過ぎるのがあっという間だ。今回は趣向を変えて、出展生ハムは写真の4点。
左からカサルバのハモンイベリコベジョータ40ヶ月熟成、カサルバのハモンイベリコセボ30ヶ月熟成、カサルバのハモンセラーノ24ヶ月熟成、そしてフビレスのハモンデトレベレス20ヶ月熟成の4種類を出展した。さてお客さんの評価はいかほどだったろうか。。。
写真はヒルトン大阪での準備風景。手前右から2番目のカサルバのハモンセラーノが良い具合にこなれてきている。
正直、3週前から東京ANAインターコンチネンタルで始まって、札幌の京王プラザホテルを経て今回大阪ヒルトンだが東京の展示会へは車で運んで、札幌は宅配便での往復でかえってくるやいなや簡単な手入れをしてまた大阪に送って、今朝あけたのがこれ。
さすがに宅配便の道中は常温だとどんな状態なのか心配な為、冷蔵便での往復。展示会場へは前日に届いて箱のまま常温保存をお願いした。いろんな会場の空気を吸ったせいか良い具合に熟しているのかも知れないがどちらにしても常温で開封してなんだかんだで3週間(ベジョータは3月のフーデックスから!)経過したハモンはアロマが良い具合になっている。
写真手前がベジョータ。アフィノックスのハモネロはこういった展示会の時にはダントツで見栄えが良い。写真は底板がオリーブの板だが、だんだんとこのような質の良いオリーブの板が少なくなっているという。アフィノックスはこれ以外は現在品薄で取り寄せ中、ちなみに人工大理石の黒、赤、天延大理石と、ジュラルミンの特別仕様とそのほか新作が入ってくる予定。ハモネロは原木をカットしやすくしっかりとセットするというのが大義名分ならばこのアフィノックスのジュラルミンはかなり適している代物かも知れない。とにかく重い。でも高級感がある。ついでに申しておくとこのアフィノックスの人工大理石は抗菌仕様であるし、全シリーズ取っての部分(ハムをささえるアーム関係)は食器洗浄機で洗えるので、定期的に洗浄することをおすすめすしたい。
大阪の展示会のお客様の感想はこれ。
■ハモイベリコ べジョータ
・とてもマイルドな味わいで脂が甘いです。
・熟成の味!ハムというより、チーズを食べているような感覚がする。
・脂が甘く、口の中でトロトロッと溶けてしまいますね。
・美味しいです!このべジョータを食べた後はどんな料理を食べても
美味しいと感じないかもしれないね。
・酸味・甘み・少しの苦味・塩辛みと全ての味がする。
・食べてみて、値段が高いのが納得しました。
・長期熟成でも乾燥していなく、むしろ柔らかい食感でビックリ!
・この展示会の最大で唯一の収穫はこのベジョータと出会ったことです。
・他のベジョータにあるような脂の苦みが非常に少なく甘みと肉のコクが勝っていて非常にバランスの良い美味しさがあります。
■ハモンイベリコ セボ
・イベリコ豚がしっとりとしていて、しっかりとしていますね。
・30ヶ月熟成とは思えないほどに、柔らかいハムですね。
・べジョータよりも、アッサリとしていて食べやすい(セボの方が好きかも)
・塩分が少なくて、美味しい。イベリコ豚ぼ味が良くわかりますね。
■ハモンセラーノ 24ヶ月CASALBA
・こんなに味の濃いセラーノは初めて食べました。
・このセラーノは柔らかくて、ソフトな食感。
・お酒に良く合いそうなセラーノですね。
・イベリコ豚かと思うぐらい、コクがありますね!美味しいです。
■ハモンセラーノ トレベレス20ヶ月
・この価格でこの味はお得ですね。
・アッサリとしていて何枚でも食べたくある味わいです。
・色がとっても綺麗で食をそそられる。食べてもやはり美味しいです。
・見た目より、味がしっかりとしていて美味しいです。
■質問事項
・ハムをスライスした後の骨の使い道は?
・硬い部分(内モモ側)の使用方法はありますか?
・賞味期限(開封してからの保存方法と期限)
・外見から美味しいハムの区別はつきますか?
・トレベレス社とカサルバ社の大きな違い。
・熟成が長ければ長いほど、美味しくなるのですか?
肉の味わいを余すところなく感じたいので、写真のようなイベリコ豚ベジョータのスペアリブを輸入しました。軟骨の部分の肉付きが良いところや(写真左)、スペアリブも肉付きが良いものも(写真中央上)あり、より骨の回りの肉の味わいが楽しめます。ベジョータの良質な肉汁と甘くさえ感じる脂は最高です。
カンポビジャのイベリコ豚肩ロース・ベジョータは現地の冷蔵庫でじっくりと10日間熟成をしたものです。現地で焼いて試食をしてみました。で、食べてみたところ、この肩ロースは見事に変わっていました。
先ず、口に入れて噛んだときのフレーバーが良くなり、肉の味が濃く、クセが無く、柔らかくなりました。
残念なのは、今回輸入量が少なめなことぐらいでしょうか。。。
肉の色は濃い赤で肉の深い味わいを象徴しています。この肩ロースは半分ぐらいまではステーキでいけるのではないでしょうか。
半分はステーキ、残った半分の半分は焼肉、残りの4分の1は薄切りとか、煮込みとか、ネックの部位は脂の入り方のバランスが良いので、使い方はいろいろです。