カサルバのフリオ氏。ビルバオ、サンセバスティアンのバル、チャルクテリアは彼のテリトリーというか行動半径に十分含まれている。この日は夕べサンセバスティアンに宿泊をして朝、僕とお茶を飲んでブルゴスに戻り仕事をしてから再びビルバオに現れた。結果、この日も夜に帰ることになり、1,5往復を1日にこなしていた。ちなみにサンセバスティアン⇔ブルゴスは200km程ある。
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ただいま、パイスバスク、サンセバスティアン最終日(11月22日現在)。
数日前サンセバスティアンのチャルクテリア(生ハム、チーズ専門店)に行った。
食のレベルの高いこの地方には当然ながらスペイン全土から有数な生ハムが集まってくる。
最初のチャルクテリアはスペインでも数本の指に入るというお店に行った。
写真はカサルバのスモーク室。スモークされるのは1年目のハモンセラーノ。
カサルバマジックともいうべきカサルバ社のスモークのノウハウがわかった。
さっそくいろいろな生ハムのテイスティングをする。写真はハモンイベリコ・ベジョータ。
食べてみるとやはりカサルバの生ハムは薄味で、上品なやさしい味わいがする。
写真のカットは工場長のミゲル氏がカットしたものだが、カサルバのカットの特徴は大きめで菱形になっているのが特徴かもしれない。同じ薄さで大きくカットするのは難しい。写真のベジョータの後ろにはハモンセラーノが少し見える。こちらは赤身のところをカットしたが、やはりしっとりしていて美味しかった。
スペインでのBAR、レストランなどで出会った生ハム系料理をあげて見ることにした。
生ハムを料理素材に使うことはスペイン料理を語ることで欠くことのできないものだと思うが、使い方はシンプルぽいものが多い。
生ハム自体が手の込んだもので、完成している素材だからだと思う。
茸とハモンセラーノ生ハムの炒め物。シンプルな料理だがベジョータの脂のあるものなら、なおさら茸が旨みを吸って美味しいと思う。
どちらもカサルバのハモンセラーノスモーク風味。後のものは、いままでカッティングしていたもので80日間常温で熟成しているもの。
手前のものは今日から熟成中のハモンセラーノスモーク風味。実はこのハモンは、 Hanakoの撮影から帰ってきたもの。10月26日発売らしい。
常温で2ヶ月ちょっと経過した生ハム原木。
手前がハモンセラーノ骨付き原木ゴールドスモーク風味24ヶ月熟成。
後ろがハモンイベリコベジョータ骨付原木ゴールド40ヶ月熟成。
どちらの生ハムもこの2ヶ月あまり同じようにカットしてきているため両方とも裏返しにしてカットをしてみた。
カサルバ社でイベリコ豚ベジョータのパンセタを極薄にスライスしてみた。
※常温に慣れてきて脂に照りが出てきたところ。折り曲げられた下のパンセタが見事に透けて見えるのが食欲をそそるし、
脂質が非常にいい証拠だ。パンセタのブロックは常温で保存が可能だが、
スライサーなどでカットする際に冷蔵庫などでしめるとスライスがしやすくなってくる。
特に写真のように薄くカットする際にはいい方法だと思う。
カサルバCASALBA社はスペインでは珍しく、ハモンセラーノと、エンブティード類(腸詰サラミ)を軽く燻している。
商談に行った際にめったに見られない燻しを撮ってきた。
※燻し(スモーク)もほんのりと軽く行われる。ちょうど素材の持ち味を生かしながらという表現が適切なほど軽~く行われるのだ。
写真はチョリソ・ピカンテを燻しているところ。
マドリッドのホテルの朝食で、