旬の食材茄子は、油や挽肉との相性がとても良いと思います。
毎年この季節になるとよく作るトルコ風肉詰め茄子を、今回は本格派バージョンで羊のひき肉で作ってみました。
カルヌヤルク(トルコ風肉詰め茄子)
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茄子は縦に縞になるように皮をむき、オリーブオイルを敷いたフライパンで転がしながら焼いて柔らかくする。
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冷めたら、中央に縦に切れ目を入れておく。
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みじん切りの赤玉ねぎとニンニクと一緒にひき肉を軽く炒め、火が通ったらトマトペースト、塩、パセリのみじん切りを混ぜ込んで冷ましておく。好みでクミンパウダーを少し加えても良い。
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切れ目を入れた茄子の腹の中にひき肉を詰め、オーブンに入る容器に並べていく。
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チキンストック1カップにダイストマトを混ぜたものを1-2㎝の深さになるように先ほどの容器に入れ、肉詰め茄子の上にもカットトマトを置く。
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180度のオーブンで20分ほど、肉と茄子が軽く色づくまで焼く。
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好みでヨーグルトをかけて供する。
ポイント:
肉 を詰めやすいように茄子はしっかり加熱して柔らかくした方が良いのですが、やりすぎると最後に取り出すときに形が崩れがちになります。冷ましている間にも 余熱で火が通るので、最初に茄子を焼く時には軽く押さえながら転がしていって、適度な弾力が出たあたりで取り出すとよいと思います。
感想:
トロリとした食感の茄子が肉の旨みと脂身をたっぷりと吸い込んでとてもおいしいです。羊の香りとパセリやスパイスの香りが一体となり、エキゾチックな味わいですが匂いが強すぎることはありません。
トマトの酸味でさっぱりと食べられ、肉には一度火が通してあるので食感は軽めです。冷めてもおいしいと思います。茄子がたっぷりと頂けるのもこのレシピの良いところです。
去 年までは手に入りやすい合いびき肉で作ることが多かったのですが、一度羊で作ってみると、香りのよさといい肉の食感といい、やはりこちらの方がおいしいと 思います。豚だとともすれば柔らかくなりがちですし、羊肉はしっかりと肉の味がするのでトマトが多めでもおいしく感じます。
羊の香りが好きな人はストックにはトマトを入れずにクリアな感じのスープの中で焼くとよいと思います。