初めて頂くマトンのロース肉ブロック。せっかくのブロックなので、まずは丸ごと調理してみました。

マトンロースのハーブロースト春野菜添え

1. 解凍したマトン肉には、重量比1%の塩にガーリックパウダー・胡椒・エルブドプロバンスを混ぜたものを表面に擦り込み、数時間おいて馴染ませる。
2. フライパンにまずうっすらとオリーブオイルを馴染ませ、塊肉の脂身部分を下にして弱火にかける。
3. 鴨のロースを焼くときの要領で、じっくりと脂を出すようにしながら、表面にきれいな色が付くまで15分ほど焼いていく。
4. 肉から脂がにじみ出て、表面にきれいな色が付いたら上下を返し、少し火加減を強めてもう片方にも焼き色を付ける。
5. 肉の前面にきれいな色が付いたら、120度に熱しておいたオーブンに入れ、15分ほど加熱する。
6. その間に、フライパンに出たマトンの脂で皮付きの新ジャガをソテーする。
7. 付け合わせの春野菜(人参ときぬさや)はゆでた後バターで和えてグラッセ風にする。白コショウを振る。
8. 野菜類が出来上がったら肉をオーブンから出し、厚め(3-4㎝位)に切り分ける。
9. 付け合わせと一緒に盛り付けて供する。

感想：切り分けて初めて分かったのですが、表面から見える以上に脂の層は厚く感じました。が、食べてみると臭みもなく、焦げた部分は香ばしくておいしいです。

肉を厚く切り分けたのは、一口大に切った時に『肉の繊維に平行』な状態のカットを口に入れられるので、ジューシーな味わいが堪能できるからです。

きれいなミディアムレアに焼きあがったマトン肉は、適度な噛み応えとしっかりした旨味が特徴的なとてもおいしいお肉でした。ミルキーで優しいラム肉とは異なり、赤身肉を食べている感が味わえます。ほのかなマトン臭も良いアクセントとなっています。ハーブや塩胡椒ぐらいのシンプルな味付けの方が、この野趣あふれた肉の味わいを堪能できると思います。赤身好きには是非お勧めしたいお肉です。