仔牛は飼育方法により、ミルクフェッド（ミルク飼育）・ボビー（ミルク飼育）・グラスフェッド（牧草飼育）・スターク（穀物飼育）に分類されます。

◆ミルクフェッドヴィール（乳飲み仔牛）
　 ≪ホワイトヴィール≫

最高級の仔牛で、生後16～20週間前後までミルクだけで育てられます。ミルクには微量の鉄分しか含まれていないので、肉は非常に明るく、淡いピンク色をしています。しっとりと柔らかく淡白な味わいです。ほんのりとミルクの香りをお楽しみいただけます。

◆ボビーヴィール(乳飲み仔牛）

主に、日本にはオーストラリアとニュージーランド産のものが入ってきます。ボビーヴィールと呼ばれ、通常のミルクフェッド・ビールとは区別されます。ミルクだけを与え、生後約２週間前後で出荷されます。肉質はクセがなく、繊維が細かく締まっています。ホワイトヴィールよりも数段安価な仔牛です。

◆グラスフェッドヴィール（牧草飼育）
　 ≪シャロレー仔牛≫

フランス最古の牛であるシャロレー牛は高級と言われ、とても貴重とされています。毛の色はクリーム色１色で発育が良く、肉質は赤身が多く脂肪が少ないのが特徴です。生後約5週間母乳で飼育し、その後放牧して牧草で飼育し、約6ヶ月で出荷されます。ピンク色のきめの細かい肉質で、とても柔らかくしっとりとしています。

◆スタークヴィール（穀物飼育） 　

生後６～８週間ミルクで飼育された後、穀物で飼育され、生後５ヶ月～５ヵ月半で出荷されます。穀物で飼育された仔牛は、鉄分を比較的大量に吸収するので肉はピンク色が強く、脂には独特のクセ（俗に言う草の香り）があり、わずかですが柔かさにもかけます。