煮込み用のお肉を使って、西アフリカのサヘル地域でよく食べられているピーナツソースを作りました。

マトンのマフェ

1. ココット鍋にピーナツオイルを入れ、４-５㎝ぐらいの角切りにした肉を焦げ目がつくまで焼く。
2. 更にスライスした玉ねぎ１個分とニンニク２かけを入れ、透き通るまで炒める。
3. ひたひたになるぐらいに水を入れ、鷹の爪２本とトマトペースト大１を入れる。トマトをあまり多く入れ過ぎると煮汁が濃くなって焦げ付きやすくなるので、この時点では控えめにする。
4. 蓋をして、４０分ぐらいぐつぐつ煮込む。（水分が蒸発したら水を足す）
5. 一口大に切った人参を入れ、更に３０分ほど煮る。
6. 肉が大体柔らかくなってきたら、ピーナツペースト（甘くないもの）を大３ぐらい入れ、よく溶かす。この時、少しトマトペーストを足しても良い。
7. この後は焦げやすくなるので注意してなべ底をかき回しながら、さらに１５分ぐらい煮る。
8. 一口大に切ったパプリカ（季節の野菜なので、夏ならナスやズッキーニ）を加え、軽く火が通るまで５分ほど煮たら火を消し、塩で味を調える。　この時点でのソースの濃さは、かなり重めでどろりとした感じ。（冷めたルーカレーぐらい）
9. 蓋をして粗熱が取れるまで放置し、味をなじませる。
10. サーブするときは軽く温めなおし、ライスやクスクスと一緒に頂く。
11. 好みで、ハリッサ（唐辛子ペースト）をつけても良い。

感想：

肉を焼いているときから、鼻腔にこびりついて離れないような強い羊のフレーバーを感じ、現地を思い出して懐かしくなりました。一度、日本でラムで作ってみたこのレシピですが、お肉が柔らかすぎる＆口に入れた時の肉の香りがマイルドすぎて個人的には何となく物足りなかったのです。やはり、向こうではマトンを使っていたようです。

ピーナツソースはとても濃厚でおいしいのですが、肉がしっかりした味でないと負けてしまいます。

今回作ってみて、じっくり煮込んだ肉のおいしさと、煮込んだ後にも香るマトンの香りがピーナツの香ばしさとが交じった時のたまらなく食欲をそそるおいしさを再確認できました。このレシピはラムではなく、マトンを推奨します。

このピーナツペーストを使ったソースは一般的にマフェと呼ばれています。西アフリカの代表的な料理のひとつで、アフリカ料理が食べたいというリクエストにこたえて作るといつも好評でした。スパイスのないカレーのようなイメージなので、日本人の嗜好にもよく合うのでしょう。

唐辛子のぴりりとした辛味を除けば全体にマイルドな味わいですから、スパイスの苦手な方にも食べやすいと思います。