
ナイフの鋼材はMV鋼(モリブデン)バナジウム鋼、ステンレス鋼を使用し、モリブデン鋼はMBS-26という、(株)マサヒロ様オリジナルの鋼を使っており、通常の包丁のほぼ倍の炭素を含むために、非常に硬くて丈夫、そして長時間切れ味が落ちにくい特徴があります。刃はマサヒロオリジナルの波刃を使っており、ナイフの硬度もさることながら、鋭い切れ味と持続が他のナイフとは違います。
このナイフは弾力があり硬くて切りにくい食品をカットするのに適したナイフです。切れ味は毎日ナイフを使っても2,3年は持続します。刃の形状に沿って研ぐことは出来ませんが、シャープナーなどで刃先を揃えることはできます。また切れ味が衰えてきた場合には、砥石で新たに通常のナイフのように刃をつけることで、その後も通常のナイフとして使えるようになります。
ナイフの長さも使い勝手が良い長さとバランスで、手に良く馴染みます。プロの調理人の様々な現場で活躍できるナイフとして自信を持っておすすめ出来るナイフです。
![]() 【表側】美しく高品質で機能性が高い正広生ハムトリミングナイフは、材料から加工まで全てを日本国内で完結された、真のメイドインジャパンの品質です。※右利き用のナイフとなります。 |
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![]() 【裏側】こちらにも正広の刻印が施され高級感があります。全長23.5cm(刃渡り:12cm、柄:11.5cm)です。 |
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![]() ◆刃先が波刃になっているため、刃が入りやすく、プロはもちろん熟練者でない方でも簡単に切り分ける事ができます。 |
![]() ◆不用意に手を切ってしまわないよう、顎には刃はありません。 |
![]() ◆美しく精巧に作られた柄。耐久性に優れ、掴みやすく手になじみます。 |
![]() ◆乾燥した硬い皮もザクザクとカットできる切れ味です。 |
このナイフの開発はもともと包丁専門メーカーの(株)マサヒロ社が、生ハム原木で使えるナイフで、今までにないナイフを開発したいとして、ナイフの使用感などを弊社グルメミートワールドに依頼したことから始まりました。その際に、生ハムのハム自体をカットするナイフはそこそこのものがあるが、ハム周辺のトリミング全般の仕事をするナイフが絶対的にないということをお伝えしました。
ハム周辺のトリミングの仕事とは、皮付きの骨付き生ハム原木をカッティングするために、表面の硬い皮をカットしたり、酸化した脂や肉をトリミングしたり、骨の周りに切り込みを入れて生ハムを骨離れしやすくしたり、骨を剥がしたり解体したり、削いだりと、仕事内容は多岐にわたります。
ナイフの試作モデルが出来る度に、生ハムをカットしたり、日本やスペインのコルタドールに使ってもらい、使用感などをフィードバックしていました。開発の早い時期から日本のコルタドール(生ハムカット)では、日本一になった「水戸のスペインバル・ガンチョの後谷氏」に継続して使ってもらいながら、使用感のアドバイスをもらい、このナイフが絶対的な信頼を得るに至っています。
また後谷氏がバルセロナで開催されたコルタドール選手権(生ハムカッティング選手権)でも試作タイプを日本から持参して選手権で使用し、本場スペインのコルタドールの間で話題になったほどです。また弊社取引先のカサルバを初め、有名コルタドールから販売したら是非、手に入れたいと数々のオーダーを頂いているナイフです。
マサヒロ社長(左)に使用感を依頼され、ようやく完成にこぎ着けました。右は弊社専務・松永